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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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akatukinomissi.jpg【表4より】
“不惜身命”仏道のために命を賭して西蔵(チベット)の聖地・拉薩(ラッサ)を目指した仏教者がいた。その名は能海寛(のうみゆたか)。
時は明治、近代国家形成に向け必死に背伸びする日本を取り巻く情勢は、その苛烈さを増していた。
そんな歴史のうねりの中、仏教の原典「チベット大蔵経」を求めて中国大陸に渡った東本願寺派僧侶・能海寛を主人公に、鎖国下のチベットへの難渋を極める潜入行を描く秘史発掘ミステリーである。
チベット潜入で歴史上有名な河口慧海の名にかくれて、能海寛の“日本人として初めてチベットの地を踏んだ”という壮挙は歴史の闇に埋れていた。
近年、その潜入行が明らかにされている能海の足跡を辿りながら“歴史のif”に挑む著者会心の歴史ミステリー長編。

面白い
最高
言うことなし

能海寛氏、北森さんの狐闇の中でも出来てていました。
その時初めって知ったお名前なのですが、大変興味を持っていました。
で、読み終わって、能海寛氏と当時のチベットについて少し調べました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
能海寛はやはり純粋な仏教徒・学僧みたいですね。
明治維新以降、廃仏毀釈が推し進められ、荒廃した仏教を立て直すため、チベット大蔵経を求め鎖国下のチベットを彷徨し行方を断ったとうことです。

当時(19世紀末期)のアジアを取り巻く情勢ですが、
帝政ロシアはシベリア鉄道に着工し不凍港を求め南下政策の一途。
大英帝国はアジア植民地化を推し進める。
日本は眠れる獅子・清国を日清戦争で破り、明治維新以降の欧米列強との不平等条約解消に向け地位の向上を図る。

そのような混沌としたアジアの状況下、各国の思惑はチベットにあったようです。
そうした不健康な状況で鎖国下のチベットを目指したのが能海の不幸だったのですね。

帝政ロシアの南下政策と、それを良しとしない大英帝国の思惑の絡む諜報活動をチェスに見立てて「グレート・ゲーム」と呼んでいたらしいです。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

本書は歴史ミステリーです。
上記の様な状況下から北森さんが考え出したのが暁の密使です。
複雑な政治的状況下でチベットと提携を結び、アジアで確固とした地位を築くため、能海自身気づかぬうちに密使に仕立てられていたわけです。

仏教再興のため、東本願寺からの紹介状を笈の中に納め、ダライラマ13世に謁見する。
それが能海の信ずるチベット行でした。
ところが、その笈の中にはもう一つ別のものが・・・・。
それは、第2の皇軍を配したい日本政府が提携を結ぶために、南朝をチベットに復興させるために隠した、八咫鏡(やたのかがみ=三種の神器のひとつ)(レプリカ)が・・・・。

凄い!
こんな設定、良く考えられますね~。

ストーリーとは別にもう一つの本書の魅力は、人物描写です。
能海の純粋な人柄に惹かれ様々な人物がチベット行を助けるのですが、その描写がうまい!
特に、明蘭(ミンラン)・義烏(イーウー)の二人。
両名ともダライラマ13世の配下なのですがこの二人、最高です。

歴史的事実なので仕方ありませんが、ラストは悲しいです
能海は結局チベット仏教の聖地・拉薩にはたどり着けず、その命を落とします・・・・。
感情移入していたためツライ・・・・

しかし、能海と時を同じくしてやはりチベットを目指した者があと3人います。
成田安輝・河口慧海(かわぐちえかい)・寺本婉雅(てらもとえんが)の3人です。

こんな混沌とした情勢下で能海を含め4人も鎖国下のチベットを目指した・・・・・。
・・・・・やっぱり皆、仏教再興の目的なのでしょうね・・・・・・・・・。
この本のような政治的思惑は・・・・・・・・。
なんて考えてしまいました。

★★★★
小学館文庫 H20.09.10
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今日の戯言~。
いよいよ今日ですね~。
ホントに再開されるのかな~?
半分以上まだ先だと思っているので、まだ名前も考えていませんww
とりあえず22時を楽しみにしますか
PR


mebiusu.jpg【表4より】
男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。
数年後、作家阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。
なぜ阿坂のもとに?
そして差出人の正体は?
阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに殺害された。
すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?
傑作長編ミステリー。

北森さん熱、まだまだ醒めそうもありませんw
今回の北森さんは、純粋なミステリー(歴史・民族ミステリーではなく)です。
北森さんの著作の中で、純粋なミステリーは初めて読ませていただきます。
さて、どんな感じでしょうか?

っと、結論から言うと、可もなく不可もなくかな?
とにかく伏線を張る張る!
基本的にミステリー部門は一番好きなクセに、錯誤の手法がキライというへそ曲がりな私です。
何故かというと、文体が一人称で書かれているのに、その主人公が見た・知った事実を隠して書くというのはルール違反だと思っているからです。

で、このメビウス・レターなのですが、時間軸が2本あって書き進めれれています。
ただ、良くある「時間を錯誤したのは、読者だろ?」っていう2本立てではありません。
伏線も最後の最後で、どんでん返しで「どうだ!」って感じでもありません。
読んでいれば気が付く伏線が殆どです。
その点は好感が持てました。

ただ、伏線にはやはり少し無理が感じられます。
性別入れ替え・声が出せない等のトリックはちょっと・・・・。

読んでいて面白い本だとういことは確かです。
純粋なミステリーファンの方には物足りないのかも知れませんが・・・。
人妻ストーカーとその夫の変質ぶり。(怖いです・・・・)
過去からの告発のメール。

最後のどんでん返しは殺人者がもう一人いたってことですね。
これは驚きました。


★★★★★
講談社文庫 H13.02.15
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

んでもって、今日も戯言~

それとこの本を読んでいてふと思ったこと。
例えば、現在の自分から未来の自分に宛てた手紙とか物質とか。
現在の自分から未来の任意の誰かに宛てたものとか。
10年後に、その人物を探し出して届けるような商売って出来ないかな~?
もうあるのかな?
なんて思ってしまいました~ww


rurino.jpg【表4より】
魑魅魍魎が住まう骨董業界を生き抜く孤高の美人旗師・冬狐堂こと宇佐美陶子。
目利きの命である眼を患った彼女を食い物にしようと、同業者がわけありの品を持ち込む。
それは、不思議と何度も返品されてくる和人形だった── 「倣雛心中」。
他、表題作を含め全4編を収録した古美術ミステリーの人気シリーズ第二弾。


ま、まずい・・・。
忙しさにかまけ、読んだ本が溜まってきてしまってます・・・・

これも3週間ほど前に読んだ本です。

狐罠・狐闇・緋友禅に続く冬の狐シリーズ第4弾。

倣雛心中 ★★★★
目利きの命・眼を飛蚊症という眼病に見舞われる陶子。
その事実を知られることは骨董の世界での死を意味する。
「冬狐堂は眼を患った。」噂が業界を走る。
噂は真実か?
陶子の眼を確かめるために罠が仕掛けられる。それは・・・。
何度も返品される曰くつきの人形が陶子の元に他の骨董業者から委託販売に供された。
陶子は人形に潜む謎を解き明かし、生き残れるのか?という内容です。
なかなか面白かったです。
ミステリー部分に関しては「まぁ、そんなところだろうな。」と想像が付いてしまうので、純粋にミステリーとして読みたい方には物足りないかも知れません。
ただ、私としては面白かったです。
逃げることの許されない罠に立ち向かう陶子。
カッコイイです

苦い狐 ★★★★★
美大生時代の陶子の登場です。
美大生時代の陶子と同級生の杉本深苗を巡るお話。
杉本深苗は才能あふれる美大生。
深苗はあまりの才能ゆえに極度のスランプに陥ります。
そして、スランプを脱出し、「アーシル・ゴーキーがわかった」と新たな境地に立ちます。
そしてこれからという時に非業の死を遂げます。
陶子たち美大仲間は、深苗の追悼画集を有志による自費出版で発行するのですが、20年経った今になって復刻版が陶子の元に届けられる。
誰が? 何故?
さて、これまでの冬狐堂シリーズとは少し趣が変わっています。
このお話は、「誰が? 何故?」というミステリー部分は私にとってはあまり必要がない感じがしました。
もちろん、それが無ければ「冬狐堂・骨董ミステリーシリーズ」にならないので仕方ないのかもしれませんが。。。
冬狐堂シリーズの他の作品は「動」のイメージですが、この作品は「静」のイメージです。
ちょっと儚く静かに流れていきます。

瑠璃の契り ★★★★★
親友のフリーカメラマン・横尾硝子の恋物語?
ひょんなことから手に入れた「夏景色瑠璃切子碗」。
佐藤皓一作といわれるこの切子、全部で三つあるといわれるらしい。
陶子は、三つの切子制作で突然姿を消した佐藤皓一と、残り二つの切子を求めて駆け回ります。
そして、この切子には親友・硝子の切ない思いが絡んできます。
これも苦い狐同様に切なさが感じられるストーリーです。

黒髪のクピド ★★★★★
陶子のかつての夫であり恩師・プロフェッサーDが失踪した。
Dは大学教授であり、また人形研究家。
そのDから陶子はある人形を競り落として欲しいと頼まれる。
その人形とは不気味な生き人形だった。
ところがよくよく見てみると、人形の瞳孔が開いている!
Dはこの人形を受け取った直後に失踪したらしい。
陶子はDと人形の謎を追い事件に巻き込まれていく。
む・・・・、ちょいと私向きでない・・・・・
ちょっと怖いです。。。

短編集全体 ★★★★★
文春文庫 H18.1.10

この短編集はちょっと今までと雰囲気が変わってたかな?
苦い狐・瑠璃の契りの2作。
少し儚く・切ない物語。
こういうのスキです

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
戯言・・・・・
まだ忙しいのです・・・・。
でも、もうちょっとです。
あと2週間ぐらいかな?
んでも、結構いろいろ遊んでもいますww

まず、3/22。
イチゴ狩り~
雨.....
現地に行って中止.....
う。。。ど~せハウスじゃん!
狩らせろ~

んで、3/27~29で長野~。
 こんな天気でした~
ん~、長野恐るべし!
気温マイナス5℃ってww
やっぱり雪国の雪は東京と違うね~。
道路に落ちても溶けないもん。
雪がアスファルトの上を転がってました~。

FFTはまだ、忙しいのでもうちょっとしてからオープンが良いな~
出遅れるから~ww
相変わらずの自分勝手でっす。

 



hiyuzen.jpg【表4より】
古物・骨董品を専門に扱う旗師・冬狐堂こと宇佐美陶子は、銀座の画廊で見たタペストリーに魅せられ、現金で全作品を買う約束をする。
しかし作者は死に、作品は消えていた・・・・・・。
騙しあいと駆け引きの骨董業界を行き抜く美貌の一匹狼を描く古美術ミステリー。
表題作他「陶鬼」「『永久笑み』の少女」「奇縁円空」の三編を収録。


冬狐堂シリーズです。
冬狐堂シリーズでは始めて読む短編です。
本来短編集はあまりスキではなかったのですが、蓮丈シリーズで短編にも目が向くようになりました。
て、ことで第3弾!

陶鬼 ★★★★★
陶子の古い知り合いの骨董業者・弦海が名器秋霜を割り自殺を遂げる。
弦海の自殺の真相を陶子が追う。
ってことです。
人間国宝に指定された久賀秋霜の名器を何故、弦海は割ったのか?
事件は割ったことの謝罪としての自殺と位置づけられますが、そこに隠された真実。
ちょっと切ないような秋霜と弦海の思いと過去。
そこに絡んでくる一人の女性。
なかなか読み応えがあります。

『永久笑み』の少女 ★★★★★
ちょっと変わった始まり方をします。
陶子がある作家にファンレターを書くという出だしだす。
はい。 罠ですね~ww
ちょっと印象が薄いです・・・・。
描写は美しかったですね~。
古墳から出土した埴輪を預けられ(堀師と呼ばれる盗掘(?)者から)、その埴輪に潜む謎を追う。ってとこかな?

緋友禅 ★★★★★
内容は表4に若干書いてありますが、その後届かない品物を確認するため訪ねた作者の部屋で、タペストリー作者は死んでいた・・・・。
その陶子が買い取ったはずのタペストリーは、友禅染として別の者によって発表された。
この染め技法は、高度な技法を再現したもので、この技法はかなり興味深く書かれていました。
ただ、この作品では死んだ元作者は事故死です。
殺人の犯人を追跡するという内容ではありません。
友禅染として発表したものが盗んだものは、名声です。

奇縁円空 ★★★★★
これは大好きな作品です♪
生涯で12万体の仏像を彫ったとされる円空についての考察が面白い。
円空の生涯は64年だったそうです。
単純に64で割ったとして、年間1875体。 一日5体強
可能なのでしょうか?
ということから、
陶子は円空複数説(円空は個人名ではなく造仏集団であったという考察をします。
それは一級の真贋判定の目を持つ専門家すら判断が出来ないような贋作を再現する人物が、現代に蘇ったことで加速する。
面白かったです♪

短編集全体 ★★★★
文春文庫 H18.1.10

面白かった~
でもね~、やっぱ陶子シリーズと蓮丈シリーズは、長編で読みたいのです。
それだけ深く突っ込まないと書けない内容ですから大変だと思いますが、期待でっす。

 



急に、そして過激に忙しくなっています。
まぁ、忙しいことはこの頃あったいろいろなことを忘れるには良いのです。
実際何も問題は解決していないのですが、そんな中で一つ良い事がありました。

一年ぶり以上かな?
大好きな人に再開できました~♪
と、言ってもネット上での知り合いですが。
「また、いじめてあげるから、よろしくね」
などと、メッセージが入っていましたが、私いじめられた覚えはありませんww
楽しんでいたつもりでっす

そんなこんなで、忙しいと何故かパワーが出てくるのです。
無茶苦茶いそがしいと、「こんにゃろ!」って少しでもじっとしているのが耐えられなくなります。
忙しいときは、疲れを感じる時間をなくすことが大事なのです。
んで、その忙しい中で2回もスキーに行ってしまいました。
今シーズンは諦めていたのですが、楽しかったでっす

さて、本のほうですが、前作から1冊読み終わっていますが、今日は書き込みは無しです。
で、その次の本ですが平積みになっていた本で、3日ほど前から読んでいます。
今日、奥付を見たら、10年前の文庫化だった本でした。
その頃はまったく気がつかなかった本です。

その頃は、読んでいたジャンルもまったく違っていましたし、ちょうど本を読み始めた頃だったと思います。
私が本を読むようになった頃は、ほとんど所謂、純文学を読んでいました。
年200冊ぐらい読んでいた頃だと思います。

まず、武者小路実篤さん(30点ぐらい一気に読みました)から始まって、有島武郎さんとか、太宰治さんとか、漱石さん・川端さん・井上靖さん・鴎外さん等など、ビッグネームを片っ端から読みました。
次に嵌ったのが、歴史小説です。

新田次郎さんの「風林火山」から始まって、山岡荘八さんの信長・秀吉・家康(全部で35巻ぐらいかな?)、もちろん司馬遼太郎さんも。
次が、新田次郎さんつながりで、新田さんの山岳シリーズを20点ほど。

あとの流れは忘れました・・・・。
とにかく何でも読みましたね~。
記録、とっておけば良かったです
推理小説とバイオレンス以外は何でも読みます。
推理小説は読んでみてダメでした・・・。
あと、暴力的なのはキライなのです。

んでは~。


追記~!
新しいFFT、楽しみにしてま~す。
同じシステムで最初からもやりたいし、白髪ライオンさんのもやりたいな~♪



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