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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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e2e270e7.jpg【表4より】
児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と焼死した。
その背景に、女の姿が浮かびあがる。
盗み、殺し、火をつける「アイ子」。彼女の目的は何なのか。
繰り返される悪行の数々。
救いようのない怒りと憎しみに溢れた女は、どこからやって来たのか。
邪悪で残酷な女の生を、痛快なまでに描き切った問題作。




む・む・・・・。
やってしまった・・・。
表4を読まずに買ってしまった・・・。
私にとって桐野夏生さんは、当たりハズレの激しい作家さんなのです。
表4を読んでいたら、これは購入しなかったと思います。

少し内容に触れます。
「アイ子」は娼館(ヌカルミハウス)で娼婦に産み落とされた、父親はおろか母親さえ知らない中年女性。
幼い頃から、残されたヌカルミハウスの押入れで育てられ、周りの娼婦たちから虐待されて育った。
ヌカルミハウスの崩壊とともに、児童福祉施設に入り15歳にして、自分の年齢も解らず、発育の悪さから、小学校に2年生として通うようになる。
「生きる」ために善悪の区別もつかず、悪行に走る。
物語の展開とともに、「アイ子」の母親は、ヌカルミハウスで自分を虐待していた娼婦たちの一人であったことが判明する。
「アイ子」の母親は順調な人生を歩んでいたが、ある事件をきっかけに、望まない子を産んでしまい、人生を転落してしまう・・・。

はっきり言います。
こんな本を世に出して欲しくないです。
どこに救いがありますか?
確かに最後に「アイ子」は事実を知り、「これからは、まっとうに生きよう」と思いますが・・・・。
表4に、「痛快までに描き切った・・・」とありますが、これを痛快と思うようにはなりたくありません。

最後に、桐野夏生さんについて。
とにかく私にとっては、当たりハズレが激しいのです。
解っていたはずなのです。
なので、今までは表4を読んで注意していたのですが・・・。

ただ、少しフォローを。
桐野夏生さんは、文章も内容も、その持つパワーはもの凄いのです。
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