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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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alice.jpg【表4より】
銭湯の中でくつろいでいた青年は、ふと我に返って驚愕する。
いつの間にかそこは「女湯」に変わっていたのだ。
何とか脱出した彼が目にした見慣れぬ町。
左右が入れ替わったあべこべの世界に迷い込んでしまったらしい。
青年は困惑しながら新しい人生に踏み出そうとするが──。
「鏡の国」を舞台に奇想天外な物語が展開される表題作ほか、短編三編を収録。
伝説の天才が遺した名作品集。



広瀬正さん、連続です。
どうやらこの本は、広瀬正さん復刊シリーズの第4弾らしいです。
第1弾と第4弾を読んだことになるようです。

このお話は、左右対象の建築物(銭湯)に入って、左右反対の世界にワープしてしまったというお話です。
このお話も、「マイナス・ゼロ」と同様に若干難しいところがあります。
はい。 この本も決して、文体が難しいということではありません。

「鏡は何故、左右は対象になるのに、上下は反転しないのか?」という点の説明が、中学生を対象にした教育用ビデオを用い、説明されているのですが、これがなかなか・・・・・。
私の衰えた脳は、中学生以下みたいです・・・・。

で、感想ですが、本作はどうもイマイチです・・・。
前作は面白いことは面白かったのですが、今作は私向きではないですね・・・・。

主人公は最後まで結局元の世界に帰ることは出来ません。
が、ハッピーエンドで締めくくられています。
主人公・登場人物にとってはハッピーエンドかもしれませんが、
「女性はやっぱり、見栄えも大切」ってのは解るのですが・・・。

それと、この本には広瀬正さんの時代には、問題の無かった差別用語が多々出てきます。
そのあたりに、こだわりのある方は読まない方が良いかも知れません。
私としては、当時は普通に使われていたわけですし、それを直す必要はないと思います。

もちろん、現在読まれて不快に思う方がいることも承知しております。
でも、そのような時代があったことを知ることも大切なことだと思います。
時代はずっと遡って江戸時代などでは、死んでからも差別される時代もあったのです。
戒名に「穢多(えた)何のタレベエ」などと実名で仏の世界でも差別されていたのです・・・。
ちょっと過激ですか?
でも、知っておくことも大切だと思います。

さて、この本の中には表題作の他、「フォボスとディモス」・「遊覧バスは何を見た」・「おねえさんはあそこに」の3編の短編が収録されています。
短編は苦手な私ですが「フォボスとディモス」は面白かったです。
宇宙飛行士の恋人を持つ主人公の女性は、任務を終了し帰還した恋人と身体を重ねます。
実はこの恋人は、恋人の姿をした宇宙人でした!
本当の恋人は、一日後に戻ってきます。
しかし、主人公が選んだのは、宇宙人の方でした。
うん! 単純に面白い! 
短編はこれでなきゃ!

広瀬正さんの復刊シリーズがあと2作あるようなのですが、そのうちの一冊「エロス」。
これがかなり評判が良いようです。
今読んでいる本が終ったら、読んでみようかな~?

集英社文庫 S57.5.25



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5203c9e9.jpg【表4より】
1945年の東京。
空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。
18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。
そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械──それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。
時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは?
失われた風景が鮮やかに蘇る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。


復刻版だそうです。
広瀬正
さん。
まったく存じ上げませんでした・・・。
1972年に47歳でなくなられた作家さんだそうです。

とにかく不幸、というか不運な作家です。ジャズ奏者としてデビュー(1952)し、一時は全国レベルで名を馳せるもののそのバンドは結局借金で解散(1960)。直後に作家としてデビュー(1961)したものの、その後約10年間、ほとんど認められぬまま長い不遇の年月が続く。処女長編マイナス・ゼロの刊行(1970)でやっと認められ、3回も連続して直木賞候補にノミネートされ(SFの社会的認知度がまだまだ低い時代だった)、ようやく悲願の人気作家となってこれからの活躍が期待されようとしていた矢先(1972)に、新作の取材の途中、まだ40代の若さで路上で心臓発作で倒れてしまうのです。(http://homepage3.nifty.com/boumurou/book/hirose/ より引用)

と、いうことでいろいろ調べてみました。
とにかく、どの方のブログを拝見しても、評判がいいですね。
いろいろ話で聞いたり、写真などで見ていた昭和一桁から東京オリンピックの頃までの描写は、とても楽しく目に浮かぶようでした。

タイムトラベル物は、ほとんど読んだことがありませんでした。
唯一、宮部みゆきさんの「蒲生邸事件」ぐらいでしょうか。

さて内容ですが、難しい・・・。
いえ、別に難解な言葉が出てきたりとか、そういうことではありません。
「えっ! 実はこの人とこの人って同一人物だったの? 更に、この人も?」
「う~ん・・・・、私の鈍い頭の回転速度では追いつけない・・・・」ってことです

タイムマシンに翻弄されるのは、主に二人の男女です。
男の方の方は、私の頭でもなんとか追いつくことが出来ました。
問題は女性の方・・・。

矛盾というのでしょうか?
これがタイムパラドクス?ってことなんでしょうか?
そのあたりに詳しくない私は理解が・・・・。

こ~いうことなんです。
女性の方は、妊娠して自分が生まれるより前の時代にタイムトラベルしてしまいます。
そこで産んだ娘が実は自分だったというのです!(???ここで、もう解りません
この娘がその後成長し母親と同様に、同年齢で妊娠して過去にタイムトラベルして再び娘を産む。
無限に続きますよね?
と、いうことは????
この女性は、自分が母親であり、その母親の母親も自分である???

まいった。
ギブアップです・・・。
誰か、頭の良い人に読んでいただいて解説をお願いしなきゃ・・・

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FFT倉庫更新
  あまり変わってないですね・・・。 アンミラが無くなって、夜の帝王が増えた。
  相変わらず、七星はない・・・。
 



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