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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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anata1.jpganata2.jpg









【上巻表4より】
秀明はやや軽めの明るい浪人生。
明るいといっても二浪目に突入したのだから、多少の屈託もないわけではない。
しかし、女子大生の彼女もちゃんといて、携帯メールを間断なくやりとりして、にやけてみたり、ふて腐れてみたり……。
受験の年の元旦の未明、秀明の身体を異変が襲った。
胃を握りつぶされるかのような激しい吐き気、強烈な圧迫感。
それは底なしの恐怖の序章にすぎなかった。


ホラーだったんですね。
ちょっと前に購入していたので忘れていました。
この乃南さん、なんかちょっと今まで読んでいたのと雰囲気が違いますね・・・。
文章がやたら平易なんです。
空白が多いというか・・・。
私、貧乏性なので空白が多い本って、読む部分が少なくて、損した気分になったりしてしまいます。
読み終わりまして、解説を読んで納得しました。
これは、携帯小説で発表された作品だったのですね。
なら、この文体も仕方ないか・・・。

で、内容です。
結構怖かったです。
いわるゆ、心霊ものです。
その霊的現象も怖かったのですが、この霊、なんとストーカーなんです

取り憑かれた方には落ち度はありません。
一方的に霊に好かれて憑依されます。
憑依された原因は恨みとかでなく好意です。
正確に言えば憑依ではなく好かれてまとわり付かれたってことでしょうか。

「私はこんなにあなたのことを思っているのに、何故あなたは・・・・」となり、可愛さ余って憎さ百倍ってなっていきます。
まさしくストーカー霊です。

お話は、主人公秀明の視点で進められる章と、霊の視点で進められる章が交互に配置され進んでいきます。
霊の視点で書かれている章は、「あなた、大好きよ」の連続です(こわ・・・)
それが、「あなたは私を裏切った。 許さない」になっていくのですね・・・・。

「裏切った」って言われてもね~。
実際主人公は霊に対して何もしていません。
ま、何かされてもしかたないようなチャラ男だったのですが。

恐ろしきは、人の思いと女の情念ってことでしょうか。
エンターテイメントとしての面白さは結構ありました。
私が拝読させていただいた乃南さんの作品のなかでの娯楽性としては、「凍える牙」と並びますね♪

樋口クンは、なんて言うんだろ・・・・。
悲しいよね。
不公平だね・・・。

りっぱな尾を持つ多きな白い狐の続編が読みたくなりました。
★★★★
新潮文庫 H18.02.01
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

頭で理解できることと、心で理解できることは違うってことは判っているつもりなんですが・・・・。
心で理解できるまでにはもう少し時間が必要なようです・・・・。
まだまだです。
 

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nanahime.jpg【表4より】
秋去姫、朝顔姫、梶葉姫……、七つの異称を持った七夕伝説の織女。
神代の大王の怪死をめぐる幻想的な第一話から、江戸時代の禁忌の愛を描いた最終話まで、遥かなる時を隔てて女たちの甘美な罪が語られる。
史実、和歌人間ドラマという糸を縦横に組合わせ絵て描かれた、まさしく絢爛たる織物のような連作ミステリー。


森谷明子さん。
ドキドキの初拝読です。
たなばたの織姫には七つの異称があるそうです。
秋去姫・朝顔姫・薫(たきもの)姫・糸織姫・蜘蛛(ささがに)姫・梶葉姫・百子姫。
この七つの異称を元に作られた連作ミステリーです。

さて、内容です。
ささがにの泉 ★★★★★
王城から離れた泉の畔に庵を結びひっそりと暮らす、神代の国神(くにつかみ)の血を引く衣通姫(そとおりひめ)。
大王(おおきみ)と衣通姫の儚い恋物語。
大王は衣通姫の庵で怪死を遂げるわけですが、その謎解きも語られていますが、この謎解きは無くても良いですね~。
もちろん、無くてはミステリーとして未完成なんでしょうが・・・。
儚く、脆く、優しく、美しく、悲しいラブストーリーです。

秋去衣 ★★★★
このお話にも衣通姫が出てきます???
だって、衣通姫は「ささがにの泉」で???
まぁ、まぁ。 読んでみてください。
このお話は、古事記(勉強中!)の衣通姫伝説(wiki参照)に挑んだ秀作です。
こういうお話好きだな~。
蓮丈那智に通じる独自の解釈。
面白いです。
そしてこのお話も儚く、悲しく、美しい物語です。

薫物合 ★★★★★
百人一首にも出てくる清原元輔のお話です。
元輔の不器用さが微笑ましくもあり、歯がゆくもありww
ちょっとミステリーっぽくしてありますが、ミステリーとしては・・・・?
なので、ミステリー色が強いのに、ミステリーにやや不満が残ります・・・。

朝顔斎王 ★★★★★
作中では「少納言」としか表現されていませんが、清原元輔の娘・清少納言が出てきます。
幼い頃から斎王としてあがめられ、そして隔離され育った絹子。
斎王を降り1人の女性として生き始めた絹子の純愛物語。
絹子の純愛物語というか、にぶい絹子を思う俊房の純愛かな?
新しい斎王がちょっとドロドロで怖い・・・。

梶葉襲(かじのはかさね) ★★★★
うわっ・・・・。
これこそドロドロです・・・。
女は怖いでっすww

百子淵 ★★★★★
これは大好きな作品です♪
山間のとある集落。
この集落では男の子は14歳になると元服をし、集落の外れにある百子淵で祈り(?)を捧げる。
しかしその儀式から、仲間の1人が帰って来ず、翌朝川で遺体で発見された。
なぜ、男の子は死んでしまったのか?
そして儀式の持つ本当の意味は?って内容です。
この淵なんですが、遥か昔疫病が流行り、集落の者自らの手で淵の底に沈めたものなのです。
そして、多くの犠牲を出し生き残り村を捨てた後悔と懺悔から、供養の祭祀を行いひっそりと生きています。
ありそうな話ですよね・・・・。
水の底に沈めるのはあまり無さそうですが、自ら火を放ち疫病を封じるため、仲間を焼くとか・・・。
このお話も悲しく美しい物語です。

糸織草子 ★★★★★
ホラーかと思った・・・。
怖いです。
特に書き始めの部分が・・・。
禁忌の恋の物語でした。
蕪村と堺屋助右衛門が登場です。

短編集全体 ★★★★
全編通していえることは、悲しく、儚く、美しい物語ということです。
双葉社文庫 H21.1.18
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

落ち込んでます・・・・。
悲しいことがありました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
やっぱり記憶に留めるだけにします。
具体的にはまだ、書けません。

 



syaraku.jpg【表4より】
歴史に不滅の名を刻みつつも、いまだヴェールに厚く覆われたままの東洲斎写楽。
蓮丈那智は、古文書の調査に訪れたはずの四国で、その浮世絵の知られざる秘密へ足を踏み入れることに(表題作)。
憑代、湖底遺跡、奇妙な祭祀。
異端の民俗学者は、堆積する時代に埋没してしまった死者の囁きに、今日も耳を傾け続ける──。
あなたの知らぬもう一つのニッポンを描く、本格ミステリー集。



北森さんですww
蓮丈那智フィールドファイルⅢです。
だって、面白いんだもん 
これで、陶子シリーズ×2⇒那智シリーズ×2⇒香菜里屋シリーズ×1⇒那智×1の6冊連続でっす!

香菜里シリーズも面白かったのですが、やはり私には陶子&那智です。
香菜里屋シリーズの「花の下にて春死なむ」はシリーズ第一作なのでまだ、こなれてないのかな?とは思いますが、暫く遠慮しておきます。

さて今回のフィールドファイルⅢは、
憑代忌」・「湖底祀」・「棄神祭」・「写楽・考」の4編収録になります。
これだけの物(陶子シリーズを含め)を書かれていらっしゃるので、北森さんの歴史に対する造詣の深さは相当なものだろうと感じていましたが、この4編でそれが更に広がったように感じました。

陶子シリーズ及びフィールドファイルⅡまでは、山人伝説と青銅文化から製鉄文化への移り変わりがかなりの書の中で中心としてかかれておりましたが、ここにきて更に懐が広がったと感じました。

北森氏曰く、「量産できるものではない。」
そのとおりだと思います。
これだけ素人の私ですが、読んでいて納得する考察を展開されるのですから、相当量な研究をされないと書けない分野と思います。
更に、懐が広がることを切望していま~す。

さて、
憑代忌 ★★★★★
この1作はイマイチだったかな・・・・・。
那智の所属する東敬大学の都市伝説。
「零号教場の前で写真をとると重要単位を落とす。」という伝説の変容。
生まれ変わった伝説は、零号教場の前でミクニくんの写真を撮る。といったものww
しかしお守りのはずのミクニくんの写真は、水車に貼り付けられたり、枝の先にさされていたり・・・・。
・・・・そうです! 身代わりです。
そんなさなか、出かけたフィールドワークのお守り様人形。
ちょっと強引だったかな?
あと民俗学的考察も今までに比較すると・・・・。
湖底祀 ★★★★★
これは良い♪
湖底から発見された鳥居。
鳥居を調査していく中で語られる鳥居の考察が大変面白い。
私などは、鳥居=門と漠然と思っていました。
「ここからは、神聖な神域である境内だよ。」と思っておりました。
さて、ココからです。
神域と俗世の境界としての鳥居とは?
二つの世界の境界を互いに安易な侵入から守るものが道祖神(賽の神とも言うそうです)。
これは神話の時代、伊邪那岐命が伊邪那美命を慕い、黄泉の国を訪れ禁忌を犯し逃げ帰ったとき黄泉の国との境として千引石(ちびきのいは)で守り塞いだわけですが、これが賽の神というわけですね。
で、賽の神としての鳥居。
だから鳥居の向こうにある社殿は神界の建物のように美しい。
さらには驚愕の結論(蓮丈民族学としての)。
鳥居は鳥居そのものが主であり、その向こうにある社は主たる鳥居を守るための付属物である。
いや~。 参った。。。。。
棄神祭★★★★★
このお話は、「殺されるために生まれた神」についての考察。
五穀の起源についてちょっと。
古事記(今、勉強中です・・・)においては、須佐之男命が大宣津比賣(オホゲツヒメ)神を殺害し、また書紀においては月夜見尊が保食(ウケモチ)神を殺害しその死体から、また別の書では稚産霊(ワクムスヒ)の身体から作物が発生したとされています。
今まで読んできた北森さんの作品は、書紀からの考察が多いようです。
この殺されための神も保食神でした。
棄神祭はこの説話をにある旧家に伝わる祭祀と過去の犯罪を那智が解明するのです。
そして・・・・、これまで含みを持たせ謎としてきた教務課の狐目の正体が、明らかになりつつあります。
その正体に期待を抱きつつ、最後の短編へ!
写楽・考★★★★
このお話の中では、私の大好きなミクニくんがシャーロック・ホームズになりますっ!
とういか、なったつもりになりますww
師・蓮丈那智にかかる容疑をはらすために頑張っちゃいます!
そして、そして宇佐美陶子も出場しま~す♪
さてさて、このお話ですが、なかなか肝心の写楽が出てきません。
事件が解決しても出てきません。
解決後に出てくるんですね~。
北森さん、うまいな~。
中盤でフェルメールは出てくるんですよ。
このまだ世に出ていないフェルメールを巡って事件がおき、那智に容疑がかかるんです。
容疑の元になった、学会関係の雑誌の論文。
この著者の名前が式直男。
「誰だ~! 式直男って! こんな論理蓮杖先生しか書けない~!」ってミクニくんは思うんですよね。
で、本物の式直男が失踪する(殺される)。
で、当然那智に疑惑がかかる。
で、ミクニくんが容疑を晴らすために頑張っちゃうんですよね~。
ところがミクニくんの頑張りでほぼ容疑は晴れるのですが、その推理に対し那智がつけた評価は”Cマイナス”。
でも、ミクニくんの頑張りは那智先生も判ってるよ!
頑張ってね。 ミクニくん
で、問題の狐目。
完全に正体を読者に開示しました。
今後の展開が楽しみでっす♪

短編集全体★★★★
新潮文庫 H20.02.01
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


さて、本編にちょっと書いたのですが、現在古事記を勉強しています。
以前も一度挑戦したことがあるのですが、その時は挫けました・・・・
また性懲りもなく始めたのは、もちろん北森さん&那智&陶子の影響です。
今回は本からではなく、ネットでいろいろ調べています。
これが面白い!!
まだ大國主神への国譲りですが、今回は最後までいけるかな~?
古事記が終ったら、書紀も頑張りたいな~。



hananomoto.jpg【表4より】
年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。
その窓辺に咲いた季節lはずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作を始め、気の利いたビアバー『香菜里屋』のマスター・工藤が謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。
第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作。
 

はい。 北森鴻さん、嵌っております。
今回は、陶子シリーズ・蓮丈那智シリーズに続いて、香菜里屋シリーズです。

まずこの短編集の表題になっている、「花の下にて春死なむ」ですが、ご存知の方が多いとおもいますが、西行法師の有名な歌
願わくは 花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ
からきているわけです。

わたしもこの歌に関しては、聞いたことがある程度でしたので少し調べてみました。
西行が死を前にして歌ったものと思っていたのですが、どうやら少し違うようですね・・・・。
おそらく60を越え、遠くない自分の死を見つめ、このような情景を希求し表現されたようです。

さて、西行の当時、花といえば桜ではなく、梅なのでは?
この表題とカバーの絵はなんじゃろ?と、漠然と思っていましたが、調べると私の知識の浅さを思い知りました。
西行が亡くなられたのは、1190年だそうです。
イイクニ作ろう鎌倉幕府ですから・・・・。
平安末期になるわけですね。
宮中南庭の梅が桜に植え替えられたのが、遅くとも961年だそうです。
したがって、この西行の花=桜で良いわけですね~。

如月の望月の頃・・・・如月だから2月・・・・旧暦だから桜でいいのかな?と思っていたわけですが解決しました。
望月とは満月のこと。
2月の満月ということで、如月の望月の頃=2/15頃
2/15といえば、涅槃会(釈尊が涅槃に入られた日=亡くなられた日)
西行法師が亡くなられたのが2/16だそうです。
もちろん全て旧暦です。
いや~、勉強になった♪

・・・・・・・・、やたら前フリが長くなってしまいました。
さて、本編についてです。

花の下にて春死なむ ★★★★
ある事件をきっかけに、故郷山口・長府を離れ、名を捨て戸籍を持たない男・片岡草魚の悲しい物語です。
自由律の結社を通じ心を通わせた飯島七緒は、故郷に思いを馳せ、しかし帰ることの出来ない草魚の死後、草魚の故郷を探し、その身体に入っていた骨折をつなぐ器具を故郷に返そうとする。
その中で知った草魚の悲しい過去・・・。
家族写真 ★★★★
地下鉄の構内の無料貸し出し文庫から見つかった家族写真。その真意は?
むむむ・・・・・・、これは・・・・・・・・・。
終の棲家 ★★★★★
多摩川の河川敷を終の棲家とした老夫婦と、その写真で脚光を浴びた写真家の交流。
殺人者の赤い手 ★★★★★
都市伝説? ホラー? 警官が殺人者?
なんだ! この結末は!
七皿は多すぎる ★★★★
回転寿司でマグロばかり7皿も食べる男の行動の謎解きww
だめだよ・・・・、こんなの収録しちゃ・・・・。
魚の交わり ★★★★★
「花の下にて春死なむ」の番外編。
悲しい男・草魚と、悲しい車椅子の女の悲しい物語。

以上の6編からなる短編集です。
全ての物語に三軒茶屋のビアバー香菜里屋のマスター工藤が謎解きに絡んできます。
マスター、そんなに簡単になんで分かるの?って部分は有りますが、私はミステリーの謎解き部分にはあまり拘らないので良しですww
このシリーズの良いところはそこじゃないですもんね。

工藤の作る料理、食べた~い

短編集全体★★★★★
講談社文庫 H13.12.15
 



syokusinbutu.jpg【表4より】
”即身仏”に秘められた、大いなる悲劇とは?
本格民族ミステリ、第2弾。
≪わが村には特殊な道祖神が祀られている。≫
美貌の民俗学者・蓮丈那智のもとに届いた手紙。
神すなわち即身仏なのだという。
彼女はさっそく助手の内藤三國と調査に赴く。
だが調査を終えた後、手紙の差出人が失踪してしまった──。
那智はいにしえの悲劇の封印を解き、現代の事件を解決する。(表題作)
山人伝説、大黒天、三種の神器、密閉された昏い記憶。
本格民俗学ミステリ集。

またまた、北森鴻さんです。
これで4冊連続となりました。

今回も、秘供養・大黒闇・死満瓊・蝕身仏・御蔭講の5編を収録する短編集です。
シリーズ1作目と比較して、こなれてきています。
とても面白かったです。

ただ欲を言えば【私としては】ですが、失踪事件とか殺人事件などといった、現代の現実の事件は無い方が良いな~。
だって、民俗学の部分の疑問の提起と謎解きが、無茶苦茶面白いのです。
もっとも、民俗学も歴史学を勉強したことの無い私なので、ちゃんと勉強された方にとっては、「今更、何を・・・」とか「ばかばかしい・・・」というのかもしれませんが・・・・。
歴史の教科書以外の部分の日本の歴史の面白さを教えてくれます。

神話・伝承・民話・童謡などの中に隠された真実というものは、しばしば耳にすることですが、例えば今回の短編集には有りませんが、童謡の「かごめかごめ」などは有名な怖い話がありますよね。

秘供養
は、ちょっとタブーとされてきた問題に対して書いております。
五百羅漢にまつわるかなり怖いお話です。
大黒闇は神々の変貌についてのお話。
大黒天は元々ヒンズー教のマハーカーラが仏教に取り入れられ、本来のマハーカーラの持つ意味合いが変貌した姿です。
マハーカーラは、ヒンズーの戦いの神シヴァの夜の顔だそうです。
大いなる暗黒の破壊神はどのようにして、大黒天に変貌したのか?
ちょっと某カルト教団を意識しすぎ?
死満瓊は海幸彦と山幸彦のお話。
これは三國さんが可愛い~♪
いやいや、民族ミステリー部分も読み応えありますよww
蝕身仏は表題になっているお話ですが、
これも怖いですね・・・。
冒頭の書出し。 ここだけ読むとホラーです。
御蔭講は真説・わらしべ長者伝説といった感じです。
三國クン大活躍(?)です。

総じて感じたことですが、私は歴史の分野が好きで、いろいろ本(小説ではなく)も読んだりしているのですが、先ほども書かせていただいたように、神話・伝承・民話・童謡などの中には隠させた真実が多分かなりあるのでしょうね~。
なんか人間の業というか、普段気にしていなかった物に本当の意味があるんだろうなと思うと、自分の浅はかさと愚かさに薄ら寒くなる気がします。

★★★★


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