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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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mahirunotuki.jpg【表4より】
異母兄が奈良で消息を絶った。
たったの二度しかあったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。
早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香・・・・・・。
旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。
それは真実なのか嘘なのか。
旅と物語の行き着く先は──。
恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。


さて、【表4】には「恩田ワールド全開のミステリー」と書かれています。
ミステリー好きの私は、当然このキャッチに惹かれて購入したわけです。
ところが!
これはミステリー?
まぁ、ミステリーといえばミステリーなのでしょうが、私はこれを純文学として捉えました。
そして・・・・・・、このお話、大好きです。

私にとっては、かなり思うところのある内容でした。
主人公の静は、異母兄を捜す奈良の旅で自分を見つめ直し、自分の成り立ちを探し出すのです。
そして、兄・研吾も彼自身を見つけるのです。
私はこのお話は、上記のような内容だと捉えました。

もちろん、ミステリーとしての部分ありますが、その要素はさほど強くありません。
私はこの本はそれが良かったと思います。
主な登場人物は主人公・静、異母兄・研吾、研吾の高校の同級生の優佳利(研吾の恋人)・妙子の4人ですが、静と研吾は本当の自分を見つけることが出来ました。
まぁ、妙子もかな?
優佳利だけが悲しいね・・・・。
優佳利にも救いが欲しかったな・・・・。

奈良の歴史等、大変面白かったですし、透明感のある文章も素晴らしかったです。
そして、わたしもいろんな事を考えさせられた一冊です。

★★★★
文春文庫 H19.5.10
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

さて、大好きな村上春樹さんの久しぶりの長編「1Q84」がまもなく、5/29に発売になります。
初版は1巻が20万部、2巻が18万部だそうですが、すでに予約が殺到し、初版発売前に増刷が決定し、1巻25万部・2巻23万部だそうです。
1巻の初版20万部は新潮社歴代2位とのこと・・・・。
いやはや、なんという数字でしょう
で、私ですが、基本的に貧乏なので文庫しか買いません。
でも、これは早く読みたい~

 

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rasuman.jpg【表4より】
姉の体の上に息荒くのしかかる「アレ」に手を下した瞬間から、僕の人生の歯車は大きく狂い始めた。
施設に収容され、理不尽な仕事でこき使われ、刻印された黒い染み(ラス・マンチャス)に翻弄される切なくも数奇な運命。
ついに流れ着いた山荘で見た衝撃のものとは・・・・・。
無垢な魂がさまようカフカ的幻想世界を、圧倒的なマジックリアリズムで描く異形のビルドゥングスロマン。
第16回日本ファンタジーノベル大賞、大賞受賞作。


う・・・・・・・・・・・・・、なんと表現すれば良いのでしょうか?
まず、【ファンタジー】って何なのでしょうか?
大辞林によると・・・・・・
①空想、幻想、夢
②形式にとらわれず作者の自由な幻想によって作り上げられた曲。幻想曲。
③幻想的・夢幻的な文学世界。

むむ・・・・、ってことは確かにこの作品は「ファンタジー」で良いのですね~。
私のイメージとしては、美しく不の方向ではない夢幻世界という捕らえ方をしていたのですが、どっちも有りなのですね。

で、この「ラス・マンチャス通信」。
とにかく印象は、【凄い!】です。
なんか、訳がわかりません。
分類としてはかなり、私のキライな分類のハズです。
ハズなんだけど、なぜか強く惹かれます。
【表4】にはカフカ的と表現していますが、私は村上春樹的と感じました。
村上春樹、好きだからかな?
この本も結構、何故だか好きです。

とにかく異常な世界です。
書出しを引用します。

陸魚はアレの一番お気に入りのおもちゃだった。
この動物は見かけこそほとんど魚と変わらないが、水に入れてしまえば死んでしまう。
胸鰭のように見えるものを使って陸の上をのろのろと進むのだが、その歩みがあまりにのろいものだから、うっかりしていると踏みつけてしまう。
なにしろ、家の中いたるところを這いまわっているのだ。


という書出しです。
訳わかりません。。。。
しかも気持ち悪いです。
全編気持ち悪いです。。。。。
なんで、この本に惹かれるのだろう?
判りません。。。。。

変な気持ちの悪いものがいっぱい出てきます。
「陸魚」に始まって「アレ」、「次のヤツ(蜘蛛の妖怪のようなもの?)」・「鬼」・「人間植物?」など等。
しかし一番気持ちの悪いのは登場する人間です。
レストランの店長(なに?コイツ)、「イナガワさん」(最悪・・・)、小嶋さん、父。もう最悪スギです。。。。
一番まともなのが主人公じゃ???

最初の方はあまりのマトモじゃない展開に、まったくページが進みませんでした。
「あちゃ、また、やっちゃった~。 変なの買ってしまった・・・・」と思っていたのですが、頁が進むうちに止まらなくなってしまいました。

とにかく、不可解な一冊!

平山瑞穂さんは【忘れないと誓ったぼくがいた】を最初に読んで、これが2冊目なのですが、忘れない・・・はスイスイ読めてフツーに楽しい本でした。
ラスマンはその対極でした。
反対に読んでいたら、忘れない・・・は読んだのでしょうか?
やっぱり、最初に読む本って大事と思ったのでした。
んで、佐藤友哉さんや道尾秀介さんももう一冊読もうかな?と思った次第でした。

★★★★★(気になる度)
角川文庫 H20.8.25

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ネットゲームのこと
何か書こうと思っていたのですが、見事忘れました・・・・・・。
また今度~



murasakiran.jpg【表4】より
「あいつから逃げなきゃ!」執拗に追ってくる男の影に脅えつつ、逃亡を続ける花屋の店員、三田村夏季。
同じ頃、神奈川県下では、不可解な連続女性殺人事件が起こり、刑事部長小田垣の苦悩の日々が始まった・・・・・。
追う者と追われる者の心理が複雑に絡み合い、やがて衝撃のクライマックスへ。
傑作長編ミステリー。


乃南さんの作品の中では比較的初期の著作です。
いままで20作ぐらいの作品を読ませていただいていますが、ずっと読もうか迷っていた本です。
たまたま古本屋で見かけたので購入してみました。

こういうのが一般的に本格ミステリーっていうのかな?
これはあまりストーリーを書けないですね~。
ちょっとネタバレになりすぎてしまいます。

追いつ追われつ、いろんな人がいろんな人を追いかけ、また追いかけられ・・・・。
どうなっているんじゃろ?
って感じでした。

犯罪(特に殺人とか重大犯罪ですが)ってことを考えるとき、良く言われる犯罪者の異常性ってありますよね。
まぁ、殺人などを犯す人物っていうのはどこかしら異常性があるのだと思いますが、犯罪者の生い立ちに異常性を求め、その性格の曲折ぶりをことさら書きたてる内容はあまり好むところではありません。

この作品の登場人物の中にも、「向日葵の咲かない夏」のミチオを連想させる異常性があります。
あまりこういう表現は好きじゃないんだよな・・・・・。

ストーリーとしては大変面白かったです。
夏季・小田垣・魔衣子・渋沢・山崎。
夏季は何を秘め何から逃げているのか?
お互いがお互いを追い、お互いから逃げる。
ん?逃げているのは夏季だけなのか・・・・?

でもさぁ、こういいう書き出しされたら、当然連続殺人犯から逃げていると思うよね~ww
連続殺人事件とそれを追う小田垣の記述が多いのですが、それはあくまで本筋と関係ないってちょっとやりすぎの気が・・・・。
あそこまで書くのなら、連続殺人事件とその犯人の背景も書かなきゃズルイでしょww
連続殺人犯についてはたいして触れてないもんね・・・・。
それで、あのラストは・・・・。

それと私としてはですが、不満が残る点がもう一点。
エピローグの本当の最後。
十三日の金曜日的なエンディングはやめて欲しかった。
せめて最後は怖さを残さないハッピーエンドにして欲しかったです。

でも、ストーリーは面白かったよ!

靴の裏にごつごつとした違和感を感じながら、砂利を踏みしめる音を聞いて歩く時、夏季のこころは懐かしさに満ち、どこもかしこも石で覆われてしまっているこの街も、一皮剥けば夏季の故郷と同じような土がむき出しになるのだと思い出して、ようやく少しだけこの街が好きになりそうな気持ちになる。

こんな記述がありました。
読んでいて、「そう言えば私のこの街も土というのもを見ないな・・・・」と思いました。
私の街で土と言えば、街路樹が植わっている場所の四角く切られた場所しか見かけなくなりました。
なかなか土の匂いを嗅ぐことが難しくなっています。
ふとした寂しさを感じた次第です・・・・・

★★★★★
文春文庫 H12.11.10
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

さて、2月頃から忙しかったのがほぼ終了しました~
こうなると勝手なもんで、「はやく再開しろ~
ってことで今度は6/1ですか~。
楽しみに待ってま~す。



sinen.jpg【表4】より
銀座の花師・佐月恭一のもう一つの顔は絵画修復師。
大正末期に活躍した画家の孫娘から、いわくつきの傑作の修復を依頼された佐月は、描かれたパリの街並の下に別の絵が隠されていることに気づく・・・・。
表題作ほか、欧州帰りの若き佐月を描いた文庫書き下ろし「凍月」等全三編。
裏の裏をかく北森ワールドに酔う一冊。


さて今度の北森さんは、美術の世界です。
ストーリー展開としては、冬狐堂シリーズ・蓮丈シリーズと同じです。
扱うものが変わっているだけです。
全ての分野を冬狐堂の陶子(骨董)・蓮丈那智(民俗学)に任せてしまうわけには行かないので、絵画の世界のキャラクターを新設したってところでしょうか?
いずれにしても私にとっては、また新しい世界の登場は嬉しいことです♪
北森さんの研究熱心さには、本当に驚嘆します。

佐月は普段は花のアレンジを行う人気フラワーデザイナー(?)
そして、もう一つは神の手を持つ絵画修復師。
さて、どんなお話が展開されるでしょうか?

深淵のガランス ★★★★
ガランスとは絵の具の赤い色のこと。 またそのチューブをいう。 とういことらしいです。
この作品は、北森さんの他著書でも時々名前の出てくる、大正期の洋画家村山槐多の詩から始まります。
ガランスは村山槐多の愛した色だそうです。
村山槐多についてちょっと調べました。
22歳の若さでスペイン風邪から肺炎を引き起こし夭折。
筆致は決して技巧的ではないが、情熱的な絵画を描き、血の色のような赤を好む。
なんでも鑑定団で槐多の絵が出たときは3,000万の値が付いたとのこと。
かなりエキセントリックなイメージです。

さて、この短編ですが、修復を依頼された絵画の下の塗りこめられた絵の謎を佐月が追う。という内容です。
なぜ、絵画の下に塗りこめなければならなかったのか?
なぜ、破壊せずに塗りこめたのか?

血色夢 ★★★★
三編の中で一番の長編。
佐月は雫石で発見された洞窟絵画の修復を依頼される。
同時に、某絵画家の絵画の修復を依頼される。
この絵画、どうやら分割され、各分割されたパーツごとに不足した部分を書き足し、新たな絵画として複数存在しているらしい。
分割された他のパーツをめぐり繰り返される権謀術策。

う・・・・・、なんか盛り込みすぎ。。。。
洞窟絵画も、分割絵画も面白い題材なのですが、一緒にする必要があったのでしょうか?
別々の作品として書き直していただきたい! 
切実にそう思いました。
どっちも面白いテーマなのに・・・・・。

凍月 ★★★★
文庫化のために書き下ろされた作品とのことですが、これは良い
欧州帰りの若き佐月のお話です。
20数頁の短編ですが、こちらも「パークロード・冬」に隠された下の絵に潜む謎です。
隠した画家の心情と、絵画の飾られている喫茶店の女主人の佐月に寄せる淡い気持ち。
佐月の心情とどれも暖かさが感じられます。


と、いった三編です。
シリーズ物になりそうな予感がひしひしと。
この佐月の短編集にも、【女狐】という表現で名前は出てこないですが、陶子と思われる人物が出てきます。
出てくるといっても、文字だけですがね。
北森さんの著作は、それそれのお話で別のお話の人物が良く出てきます。
香菜里屋シリーズの工藤。
冬狐シリーズの陶子・硝子。
蓮丈シリーズの蓮丈那智・内藤三國。

どのシリーズも大好きだし、それぞれの人物も大好きな私としてはこういった連携は大歓迎でっす
他のシリーズと比較すると、どうしても絵画修復がテーマということで、贋作とかドロドロ感があります。
ちょっと心配な点かな?
でも、佐月なら大丈夫だよね~♪

短編集全体 ★★★★★
文春文庫 H21.3.10
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

先日、ブログデザイン(カテゴリーをツリー化)の変更をしていました。
ちょっと、失敗して記事の前後関係が一部おかしくなってしまいました・・・・。
新カテゴリーに移行したとき、方法を間違えたようで過去の記事が4点、5月1日になってしまいました。。。。

 



Epitaph1.jpgEpitaph2.jpg【上巻表4より】

貸家だった木造民家の解体現場から、白骨死体が発見された。音道貴子は、家主の今川篤行から店子の話を聞こうとするが、認知症で要領を得ず、収穫のない日々が過ぎていく。そんな矢先、その今川が殺害される……。唯一の鍵が消えた。捜査本部が置かれ、刑事たちが召集される。音道の相棒は……、滝沢保だった。『凍える牙』の名コンビが再び、謎が謎を呼ぶ難事件に挑む傑作長篇ミステリー。



まだまだ忙しいのです・・・・
でもね、頂は見えてきました!  もうすこしでっす!
忙しい中ですが、本は相変わらず読んでいます。
ブログに書き込む時間がなかったのです・・・・。

で、乃南さんの新しい文庫化のこの本です。
音道刑事シリーズで~す
乃南さんの中で一番好きなシリーズですね♪

このシリーズは謎解きも良いのですが、なんと言っても滝沢刑事との掛け合いが楽しいのです。
今回も滝沢刑事、いい味出してます。
それにしても本当に、乃南さんは人の心情を描くのが上手な作家さんですね。

最近の乃南さんの作品を読んでいて思うのですが、テーマが「魂の再生」(?)って感じですね。
勧善懲悪・七転八起、大好きですww
乃南さんの作品は必ず、最後に救いがあるのです。
悪は滅び、頑張った人にはご褒美があるのです。
この作品もそうです。
読後感が素敵なんですね~。

で、この作品はまぁ、なんて言うか、面白かったです・・・・。
なんって言うのかな?
面白いし、音道シリーズなので読んでいて安定感もあるんだけど、ちょっと物足りない?
う~ん、この出来で「物足りない」は贅沢かな?
でも、乃南さんだし!
音道刑事シリーズだし!
ってことで贅沢だけど、もうちょっと!!

★★★★★

新潮文庫 H21.02.01

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
●FFT
一からやり直しのようですねww
私としては、あまりやることが無くなっていた状態なので、再スタートは大歓迎です
色んな議論もあるようですが、私の考えは・・・・・
神ではないけど、主体はユーザーではなく管理者ってのが私のスタンスです。
利益も出てるとはいえ、無料で公開しているわけです。

ダメになる(面白くなくなる)=ユーザーが付かない。
誰が一番困る?
利益を得られない管理者
ユーザーも困る。(つまらないから)
だから、持ちつ持たれつ。
お互いに強要は出来ないのでは?

それに私は殆ど、管理者の利益に役立っていません・・・・。
んだから、全て従います。
で、イヤになったら消えますww
それが私のスタンスです。

さて、新キャラ名、考えなきゃ!

 



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