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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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murasakiran.jpg【表4】より
「あいつから逃げなきゃ!」執拗に追ってくる男の影に脅えつつ、逃亡を続ける花屋の店員、三田村夏季。
同じ頃、神奈川県下では、不可解な連続女性殺人事件が起こり、刑事部長小田垣の苦悩の日々が始まった・・・・・。
追う者と追われる者の心理が複雑に絡み合い、やがて衝撃のクライマックスへ。
傑作長編ミステリー。


乃南さんの作品の中では比較的初期の著作です。
いままで20作ぐらいの作品を読ませていただいていますが、ずっと読もうか迷っていた本です。
たまたま古本屋で見かけたので購入してみました。

こういうのが一般的に本格ミステリーっていうのかな?
これはあまりストーリーを書けないですね~。
ちょっとネタバレになりすぎてしまいます。

追いつ追われつ、いろんな人がいろんな人を追いかけ、また追いかけられ・・・・。
どうなっているんじゃろ?
って感じでした。

犯罪(特に殺人とか重大犯罪ですが)ってことを考えるとき、良く言われる犯罪者の異常性ってありますよね。
まぁ、殺人などを犯す人物っていうのはどこかしら異常性があるのだと思いますが、犯罪者の生い立ちに異常性を求め、その性格の曲折ぶりをことさら書きたてる内容はあまり好むところではありません。

この作品の登場人物の中にも、「向日葵の咲かない夏」のミチオを連想させる異常性があります。
あまりこういう表現は好きじゃないんだよな・・・・・。

ストーリーとしては大変面白かったです。
夏季・小田垣・魔衣子・渋沢・山崎。
夏季は何を秘め何から逃げているのか?
お互いがお互いを追い、お互いから逃げる。
ん?逃げているのは夏季だけなのか・・・・?

でもさぁ、こういいう書き出しされたら、当然連続殺人犯から逃げていると思うよね~ww
連続殺人事件とそれを追う小田垣の記述が多いのですが、それはあくまで本筋と関係ないってちょっとやりすぎの気が・・・・。
あそこまで書くのなら、連続殺人事件とその犯人の背景も書かなきゃズルイでしょww
連続殺人犯についてはたいして触れてないもんね・・・・。
それで、あのラストは・・・・。

それと私としてはですが、不満が残る点がもう一点。
エピローグの本当の最後。
十三日の金曜日的なエンディングはやめて欲しかった。
せめて最後は怖さを残さないハッピーエンドにして欲しかったです。

でも、ストーリーは面白かったよ!

靴の裏にごつごつとした違和感を感じながら、砂利を踏みしめる音を聞いて歩く時、夏季のこころは懐かしさに満ち、どこもかしこも石で覆われてしまっているこの街も、一皮剥けば夏季の故郷と同じような土がむき出しになるのだと思い出して、ようやく少しだけこの街が好きになりそうな気持ちになる。

こんな記述がありました。
読んでいて、「そう言えば私のこの街も土というのもを見ないな・・・・」と思いました。
私の街で土と言えば、街路樹が植わっている場所の四角く切られた場所しか見かけなくなりました。
なかなか土の匂いを嗅ぐことが難しくなっています。
ふとした寂しさを感じた次第です・・・・・

★★★★★
文春文庫 H12.11.10
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

さて、2月頃から忙しかったのがほぼ終了しました~
こうなると勝手なもんで、「はやく再開しろ~
ってことで今度は6/1ですか~。
楽しみに待ってま~す。

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Epitaph1.jpgEpitaph2.jpg【上巻表4より】

貸家だった木造民家の解体現場から、白骨死体が発見された。音道貴子は、家主の今川篤行から店子の話を聞こうとするが、認知症で要領を得ず、収穫のない日々が過ぎていく。そんな矢先、その今川が殺害される……。唯一の鍵が消えた。捜査本部が置かれ、刑事たちが召集される。音道の相棒は……、滝沢保だった。『凍える牙』の名コンビが再び、謎が謎を呼ぶ難事件に挑む傑作長篇ミステリー。



まだまだ忙しいのです・・・・
でもね、頂は見えてきました!  もうすこしでっす!
忙しい中ですが、本は相変わらず読んでいます。
ブログに書き込む時間がなかったのです・・・・。

で、乃南さんの新しい文庫化のこの本です。
音道刑事シリーズで~す
乃南さんの中で一番好きなシリーズですね♪

このシリーズは謎解きも良いのですが、なんと言っても滝沢刑事との掛け合いが楽しいのです。
今回も滝沢刑事、いい味出してます。
それにしても本当に、乃南さんは人の心情を描くのが上手な作家さんですね。

最近の乃南さんの作品を読んでいて思うのですが、テーマが「魂の再生」(?)って感じですね。
勧善懲悪・七転八起、大好きですww
乃南さんの作品は必ず、最後に救いがあるのです。
悪は滅び、頑張った人にはご褒美があるのです。
この作品もそうです。
読後感が素敵なんですね~。

で、この作品はまぁ、なんて言うか、面白かったです・・・・。
なんって言うのかな?
面白いし、音道シリーズなので読んでいて安定感もあるんだけど、ちょっと物足りない?
う~ん、この出来で「物足りない」は贅沢かな?
でも、乃南さんだし!
音道刑事シリーズだし!
ってことで贅沢だけど、もうちょっと!!

★★★★★

新潮文庫 H21.02.01

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
●FFT
一からやり直しのようですねww
私としては、あまりやることが無くなっていた状態なので、再スタートは大歓迎です
色んな議論もあるようですが、私の考えは・・・・・
神ではないけど、主体はユーザーではなく管理者ってのが私のスタンスです。
利益も出てるとはいえ、無料で公開しているわけです。

ダメになる(面白くなくなる)=ユーザーが付かない。
誰が一番困る?
利益を得られない管理者
ユーザーも困る。(つまらないから)
だから、持ちつ持たれつ。
お互いに強要は出来ないのでは?

それに私は殆ど、管理者の利益に役立っていません・・・・。
んだから、全て従います。
で、イヤになったら消えますww
それが私のスタンスです。

さて、新キャラ名、考えなきゃ!

 



anata1.jpganata2.jpg









【上巻表4より】
秀明はやや軽めの明るい浪人生。
明るいといっても二浪目に突入したのだから、多少の屈託もないわけではない。
しかし、女子大生の彼女もちゃんといて、携帯メールを間断なくやりとりして、にやけてみたり、ふて腐れてみたり……。
受験の年の元旦の未明、秀明の身体を異変が襲った。
胃を握りつぶされるかのような激しい吐き気、強烈な圧迫感。
それは底なしの恐怖の序章にすぎなかった。


ホラーだったんですね。
ちょっと前に購入していたので忘れていました。
この乃南さん、なんかちょっと今まで読んでいたのと雰囲気が違いますね・・・。
文章がやたら平易なんです。
空白が多いというか・・・。
私、貧乏性なので空白が多い本って、読む部分が少なくて、損した気分になったりしてしまいます。
読み終わりまして、解説を読んで納得しました。
これは、携帯小説で発表された作品だったのですね。
なら、この文体も仕方ないか・・・。

で、内容です。
結構怖かったです。
いわるゆ、心霊ものです。
その霊的現象も怖かったのですが、この霊、なんとストーカーなんです

取り憑かれた方には落ち度はありません。
一方的に霊に好かれて憑依されます。
憑依された原因は恨みとかでなく好意です。
正確に言えば憑依ではなく好かれてまとわり付かれたってことでしょうか。

「私はこんなにあなたのことを思っているのに、何故あなたは・・・・」となり、可愛さ余って憎さ百倍ってなっていきます。
まさしくストーカー霊です。

お話は、主人公秀明の視点で進められる章と、霊の視点で進められる章が交互に配置され進んでいきます。
霊の視点で書かれている章は、「あなた、大好きよ」の連続です(こわ・・・)
それが、「あなたは私を裏切った。 許さない」になっていくのですね・・・・。

「裏切った」って言われてもね~。
実際主人公は霊に対して何もしていません。
ま、何かされてもしかたないようなチャラ男だったのですが。

恐ろしきは、人の思いと女の情念ってことでしょうか。
エンターテイメントとしての面白さは結構ありました。
私が拝読させていただいた乃南さんの作品のなかでの娯楽性としては、「凍える牙」と並びますね♪

樋口クンは、なんて言うんだろ・・・・。
悲しいよね。
不公平だね・・・。

りっぱな尾を持つ多きな白い狐の続編が読みたくなりました。
★★★★
新潮文庫 H18.02.01
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

頭で理解できることと、心で理解できることは違うってことは判っているつもりなんですが・・・・。
心で理解できるまでにはもう少し時間が必要なようです・・・・。
まだまだです。
 



period.jpg【表4より】
どこかに帰りたいと思う気分、帰りたいと望む心を描いてみたかった。
多くの人の人生には、とりたてて何が起こるというわけではないと思う。
それでも、かけがえのないときは流れ、人は自分の人生にいくつかのピリオドを打ちながら進んでいく。
進むしかないからこそ、振り返りたくなるのだと思う。
ちょうど雪原をさまよいながら、時折、振り返って自分の足跡を眺めるように。(乃南アサ)

 

読む本に迷いました。
結局、迷ったときは好きな人。と、いうことで未読の乃南アサさんを連続で購入しました。
双葉文庫。あまり読まない文庫です。
【表4】は粗筋ではなく、著書の後書きのようなものです。
どこかに帰りたいと思う気分、帰りたいと望む心を描いてみたかった。
と、いうことです。

う~ん・・・・。珍しく乃南アサさんで、私としてはハズレ・・・・・。
どこかに帰りたいと思う気分、帰りたいと望む心を描いてみたかった。
そのようには読みとれませんでした。

40を迎え、独身(バツ1)でフリーのカメラマンの葉子。(独り身のマンション暮らし)
葉子の恋人(既婚・・不倫関係)の家庭。
葉子の兄と結婚した高校の同級生の家庭。
栃木の葉子の実家(両親が亡くなり、廃屋状態・・・・。)

何か暗いんですよね・・・・。
結局、何処にも帰りたいと思える場所がなく、帰りたいけど帰る場所がない。
書名の「ピリオド」は、そのような心にピリオドを打ち、新たな出発という意味でしょう。
そこは、良いのですが・・・・。

ストーリーとしては、結構ありがちなストーリーです。
もしかしたら、現実にありそうとも思えるストーリーです。
葉子の恋人が、他人に依頼して妻を殺害し、自らは自殺するなどと言うことは、現実とは遠いお話しですが、それ以外は本当に平凡な日常です。
それが、1冊の文庫としてはかなり厚い(550頁)続きます。
「乃南さん、短編のほうが良かったのでは?」と、言いたくなってしまいましたw

冒頭に出てくる、津軽の長屋の風景。
かなりインパクトがありました。
死刑囚が住んでいて、現在もまだ住人がいる長屋。
外壁がはがれ人目にさらされ続けているその死刑囚の部屋。

物語の随所でこの津軽の部屋が回想されます。
ただ、物語との関連性があまり感じ取れません。
なんとなく言いたいことは解るのですが、漠然としています。

そう! この物語を読んだ感想を端的に表すの言葉が、「漠然」
なんか、物足りない寂寥感を引きずりました。


FFTについて
このところ、交流関係が広がっています♪
拡張4は成功し、次に何をやろうかと考えていたところ、例の件でお話しする機会ができました方から、「賢者の石」→「ラスタ」→「ハムヒロ」は?とアドバイスを頂き、早速やってみることにしました。

アトリエが出来た当初は期間限定ということと、素材の厳しさで全く忘れていました。
倉庫を見てみると大物は大体拾って持っていました。

そして、別の方に質問したところ、何と次の日には所持していなかったアイテムの中で一番難しそうだった「きびだんご」をご支援して頂きました~♪
さて、残りはあと3つ。
頑張って「無敵シューズ」を手にいれるぞ!
何て言った30%だもんね・・・w



syabondama.jpg【表4より】
女性や老人だけを狙った通り魔や強盗障害を繰り返し、自暴自棄な逃避行続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。
翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。
卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心を村人たちは優しく包み込むのだが・・・・・。
涙なくしては読めない心理サスペンス感動の傑作。




また、大好きな乃南アサさんです。

表4を読む限り、よく有りそうなストーリーです。
たしかに、似たようなストーリーの本は沢山ありますね。
今時(?)の無配慮な、自己中心的などうしようもない、23歳の若者が人の心に触れ改心してゆくストーリーです。
「自分はしゃぼん玉のように、ただ漂って生きてゆく。そして、いつかどこかでパチンと弾けて消える。それだけの存在のはずだ。」(引用)

ね?
ありそうな陳腐なお話しでしょ?
でも、やっぱり乃南アサさんなのです。

やはり私は、ありがちでも、陳腐でも、勧善懲悪・性善説・改心ストーリーは好きなのですw
解っていても涙の出る本は大好きです。

乃南アサさんの真骨頂は、心理描写の巧みさ、そこに持って行くストーリーの解りやすさにあると思います。
乃南アサさんの作品は、ミステリーにしてもホラー(?)にしても、文学的な良さを感じてしまいます。

【しゃぼん玉】は、今年読んだ本のNo.1とさせていただきます♪

わたしの読ませていただいた乃南さんの作品の中でも、「鎖」・「涙」に比肩するものとなりました。



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