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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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nanahime.jpg【表4より】
秋去姫、朝顔姫、梶葉姫……、七つの異称を持った七夕伝説の織女。
神代の大王の怪死をめぐる幻想的な第一話から、江戸時代の禁忌の愛を描いた最終話まで、遥かなる時を隔てて女たちの甘美な罪が語られる。
史実、和歌人間ドラマという糸を縦横に組合わせ絵て描かれた、まさしく絢爛たる織物のような連作ミステリー。


森谷明子さん。
ドキドキの初拝読です。
たなばたの織姫には七つの異称があるそうです。
秋去姫・朝顔姫・薫(たきもの)姫・糸織姫・蜘蛛(ささがに)姫・梶葉姫・百子姫。
この七つの異称を元に作られた連作ミステリーです。

さて、内容です。
ささがにの泉 ★★★★★
王城から離れた泉の畔に庵を結びひっそりと暮らす、神代の国神(くにつかみ)の血を引く衣通姫(そとおりひめ)。
大王(おおきみ)と衣通姫の儚い恋物語。
大王は衣通姫の庵で怪死を遂げるわけですが、その謎解きも語られていますが、この謎解きは無くても良いですね~。
もちろん、無くてはミステリーとして未完成なんでしょうが・・・。
儚く、脆く、優しく、美しく、悲しいラブストーリーです。

秋去衣 ★★★★
このお話にも衣通姫が出てきます???
だって、衣通姫は「ささがにの泉」で???
まぁ、まぁ。 読んでみてください。
このお話は、古事記(勉強中!)の衣通姫伝説(wiki参照)に挑んだ秀作です。
こういうお話好きだな~。
蓮丈那智に通じる独自の解釈。
面白いです。
そしてこのお話も儚く、悲しく、美しい物語です。

薫物合 ★★★★★
百人一首にも出てくる清原元輔のお話です。
元輔の不器用さが微笑ましくもあり、歯がゆくもありww
ちょっとミステリーっぽくしてありますが、ミステリーとしては・・・・?
なので、ミステリー色が強いのに、ミステリーにやや不満が残ります・・・。

朝顔斎王 ★★★★★
作中では「少納言」としか表現されていませんが、清原元輔の娘・清少納言が出てきます。
幼い頃から斎王としてあがめられ、そして隔離され育った絹子。
斎王を降り1人の女性として生き始めた絹子の純愛物語。
絹子の純愛物語というか、にぶい絹子を思う俊房の純愛かな?
新しい斎王がちょっとドロドロで怖い・・・。

梶葉襲(かじのはかさね) ★★★★
うわっ・・・・。
これこそドロドロです・・・。
女は怖いでっすww

百子淵 ★★★★★
これは大好きな作品です♪
山間のとある集落。
この集落では男の子は14歳になると元服をし、集落の外れにある百子淵で祈り(?)を捧げる。
しかしその儀式から、仲間の1人が帰って来ず、翌朝川で遺体で発見された。
なぜ、男の子は死んでしまったのか?
そして儀式の持つ本当の意味は?って内容です。
この淵なんですが、遥か昔疫病が流行り、集落の者自らの手で淵の底に沈めたものなのです。
そして、多くの犠牲を出し生き残り村を捨てた後悔と懺悔から、供養の祭祀を行いひっそりと生きています。
ありそうな話ですよね・・・・。
水の底に沈めるのはあまり無さそうですが、自ら火を放ち疫病を封じるため、仲間を焼くとか・・・。
このお話も悲しく美しい物語です。

糸織草子 ★★★★★
ホラーかと思った・・・。
怖いです。
特に書き始めの部分が・・・。
禁忌の恋の物語でした。
蕪村と堺屋助右衛門が登場です。

短編集全体 ★★★★
全編通していえることは、悲しく、儚く、美しい物語ということです。
双葉社文庫 H21.1.18
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

落ち込んでます・・・・。
悲しいことがありました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
やっぱり記憶に留めるだけにします。
具体的にはまだ、書けません。

 

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