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【上巻表4より】
秀明はやや軽めの明るい浪人生。
明るいといっても二浪目に突入したのだから、多少の屈託もないわけではない。
しかし、女子大生の彼女もちゃんといて、携帯メールを間断なくやりとりして、にやけてみたり、ふて腐れてみたり……。
受験の年の元旦の未明、秀明の身体を異変が襲った。
胃を握りつぶされるかのような激しい吐き気、強烈な圧迫感。
それは底なしの恐怖の序章にすぎなかった。
ホラーだったんですね。
ちょっと前に購入していたので忘れていました。
この乃南さん、なんかちょっと今まで読んでいたのと雰囲気が違いますね・・・。
文章がやたら平易なんです。
空白が多いというか・・・。
私、貧乏性なので空白が多い本って、読む部分が少なくて、損した気分になったりしてしまいます。
読み終わりまして、解説を読んで納得しました。
これは、携帯小説で発表された作品だったのですね。
なら、この文体も仕方ないか・・・。
で、内容です。
結構怖かったです。
いわるゆ、心霊ものです。
その霊的現象も怖かったのですが、この霊、なんとストーカーなんです
取り憑かれた方には落ち度はありません。
一方的に霊に好かれて憑依されます。
憑依された原因は恨みとかでなく好意です。
正確に言えば憑依ではなく好かれてまとわり付かれたってことでしょうか。
「私はこんなにあなたのことを思っているのに、何故あなたは・・・・」となり、可愛さ余って憎さ百倍ってなっていきます。
まさしくストーカー霊です。
お話は、主人公秀明の視点で進められる章と、霊の視点で進められる章が交互に配置され進んでいきます。
霊の視点で書かれている章は、「あなた、大好きよ」の連続です(こわ・・・)
それが、「あなたは私を裏切った。 許さない」になっていくのですね・・・・。
「裏切った」って言われてもね~。
実際主人公は霊に対して何もしていません。
ま、何かされてもしかたないようなチャラ男だったのですが。
恐ろしきは、人の思いと女の情念ってことでしょうか。
エンターテイメントとしての面白さは結構ありました。
私が拝読させていただいた乃南さんの作品のなかでの娯楽性としては、「凍える牙」と並びますね♪
樋口クンは、なんて言うんだろ・・・・。
悲しいよね。
不公平だね・・・。
りっぱな尾を持つ多きな白い狐の続編が読みたくなりました。
★★★★★
新潮文庫 H18.02.01
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頭で理解できることと、心で理解できることは違うってことは判っているつもりなんですが・・・・。
心で理解できるまでにはもう少し時間が必要なようです・・・・。
まだまだです。