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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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wasurenaito.jpg【表4】より
大好きなのに、いつまでも一緒にいたいと思ったのに、ぼくの心を一瞬で奪った君は<消えてしまった>。
君の存在を証明するのはたった数分のビデオテープだけ。
それが無ければ、君の顔さえ思い出せない。
世界中の人が忘れても、ぼくだけは忘れないと誓ったのに──。
避けられない運命に向かって必死にもがくふたり。
日本ファンタジーノベル大賞受賞作家による、切ない恋の物語。


日本ファンタジーノベル大賞──昨年で21回催されているようです。
大賞受賞作家さん、誰も読んでいませんでした。。。。
平山瑞穂さん──1968年生まれの男性。ラス・マンチャス通信で第16回(2004年)の大賞受賞者だそうです。

率直にいうと「ありがち+アルファ」って感じでしょうか?
でもキライじゃないです。
むしろ好きです。
規定路線の安心感って言うのでしょうか?

途中まで読んだ段階では、1冊の本にする必要があったのだろうか?
短編で良いのでは?
なんて思っていましたが、やはりこのボリュームは必要だったんですね。
でも、文体が平易で簡単にサクサク読めてしまいます。

う~ん・・・・・。
内容に触れて良いのだろうか?
【表4】で書かれている以上の内容に触れるのはご法度の本かもしれません。

【ぼく】はどこにでもいるような、ごくごく平均的な受験を控えた高校生。
【ぼく】は高3の夏、メガネ屋で一人の美しい少女に出会う。
そしてフツーに恋に落ちます。
ところが、なぜか彼女の印象が薄い・・・・。
希薄なんです。

セカチュー的雰囲気がプンプンする展開の中で、ちょっとセカチューと違うぞ? なんだろ?
と思って読んでいると・・・・・・・・。
やっぱ、書かないww

最後はどうなるんだろ?
私の考えでは、
①消えた彼女に10年後とか、長い時間の経過後再び遭遇する。
  しかも、姿形が変わっているのにお互い気づく。
②彼女とともに、彼女に関する自分の記憶も全て消える。
  どこかにひっかかりがあるも、新しい日を生きてゆく。
③【ぼく】は、彼女のことを忘れずに生活していくうちに、ふいに「ピープル・アー・ストレンジ」の携帯着メロが鳴り響く

③を期待して読んでいました~。
どれもはずれ~ww

最後は書きませんが、かなり切ないです
これまでのこのテの本は、<消えていく>謎を究明したり、それを防いだりといったものが多かった気がするのですが、この本は運命として受け入れます。
その点、「ありがち」ではなく「+アルファ」になって斬新な印象は受けるのですが、やはり「ありがち」にならなかった分、切なさが募ります。
どっちが良かったんでしょうか?

そして、タイトルが良いのです。
忘れないと誓った僕がいた
【いた】過去形なのです。
ここに集約されていたのですね~

いずれにしても、かなり良かったです

★★★★
新潮文庫 H20.08.01
 

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