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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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mahoro.jpg【表4より】
まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。
駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。
ペットあずかりに塾の送迎etc.──
ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。
多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。


直樹三十五賞(通称直木賞)は、大衆小説の新人に与えられる文学賞──。
大衆小説ってなんなのんでしょうか?
小説って全て大衆のためのものだと思っていました???

直木賞作品は、あまり読んだことがありませんでした。
ふと、書店で見かけたこの本。
書名・著者(どちらも知りませんでした・・・)でいえば、普段は通り過ぎてしまう本です。
装丁に惹かれてふと手に取り購入しました。

大当たり~

楽しかったです~

ひょんな事から数年ぶりで再会した高校のときの同級生、行天(ぎょうてん)
東京郊外の町で便利屋を営む多田の奇妙な新生活が始まります。
多田は行天に対し、また自分の過去に対して負い目を感じ、過去の自分に触れないよう日々生活していたわけですが、行天に再会し、新たな自分を再生していく物語です。

この行天、フラフラした危うさと語り口。
そして垣間見せる優しさと腕っぷしの強さ。
本書の中にも書かれていましたが、「普通だったら惚れてしまう。」
う~ん、惚れてしまいました~

とにかく文体が軽妙で楽しく、スラスラ先を楽しみながらニヤリと一人ほくそえみながら、一気に読んでしまいました。
三浦しをんさん。 エッセーもよく書かれると言うことで納得です。

また、多田・行天以外の登場人物にも良く気が行き届いていて人物描写の巧みさが感じ取れました。
考えてみると、非日常的な登場人物が沢山でてきます。
娼婦ルル&ハイシー、ヤクザの星・チンピラシンちゃん・親殺しの女子高校生。
そして麻薬と運び屋の小学生。

こんな非日常も非日常的な行天の存在で中和されます。
そんな非日常的なお話が非日常的文章として残らないのは何故でしょう?
日常性はこのお話の本筋に関係ないからなのでしょうか?

そしてエンディングは私の大好きな【魂の再生】。
これは文句のつけようがありませんww
多田&行天の続編期待~!

★★★★★
文春文庫 H21.1.10

愛情というものは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうことをいうのだ。

失ったものが完全に戻ってくることはなく、得たと思った瞬間には記憶になってしまうものだとしても。
今度こそ、はっきりと言うことができる。
幸福は再生する、と。
形を変え、さまざまな姿で、それを求めるひとたちのところへ何度でも、そっと訪れてくるのだ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【理想の休日】
昨日のこと。
念願のイチゴ狩りに行ってきました。
そして芝生で寝転び、2時間ぐらい読書。
気持ちの良い春風に吹かれながら、ウトウトまったり。

窓を全開にして、春の甘い風を採り得れて2時間のドライブ。
良い季節になりました
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