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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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odyupon.jpg【表4より】
コンビに強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている”荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。
次の日カカシが殺される。
無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。
未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?


伊坂さんの原点というデビュー作がこれです。
新潮ミステリー倶楽部賞の受賞作です。
ここから伊坂さんはスタートしたのですね~。
私の場合、何故か少し依怙地になっていたところがあり、伊坂さんは意識的に避けていたところがありました。
理由は有りません。。。
で、ついに最初に読んだのが、「終末のフール」。
これで、感銘を受け嵌り始めています。
そして、4冊目でやっとたどり着いたデビュー作です。

さて、新潮ミステリー倶楽部賞受賞作とのことですが、ミステリーなのでしょうか?
まぁ、分類などはどうでも良いのです。
そのことより、新潮社がこの作品に賞を与え、伊坂さんをデビューさせてくれたことに感謝します。

このお話をミステリーと捉えたとき、ミステリーの要素は大きく分けると、二つあるのかな?と考えます。
一つは、未来を見通せるカカシは何故、自分の死を阻止出来なかったのか?
もう一つは、度々出てくる「この島には欠けているものがある」という、その欠けているもの。

読んでいる途中で私は、カカシが自分の死を回避できなかったのは、死ぬことの出来ないカカシの自殺。
「この島に欠けているもの」・・・これが大きなテーマで、この島(荻島)=日本の比喩であろうと思って読んでいました。
日本に欠けているものという壮大なテーマが書かれているのかと・・・・。
その解答は、あまりにネタバレになってしまうので書きませんが・・・。

まぁ、不思議でシュールな世界です。
村上春樹さんをイメージしてしまいました。

で、正直な感想です。
①まぁまぁ、面白いけど・・・。
②テーマ性が期待を裏切っている・・・・。
③タイトルが素敵。(文庫版の表紙が素敵)
④登場人物が魅力的。
⑤市場のウサギさんが好き。
⑥伊坂さんをデビューさせた新潮社、偉い!

★★★★★
新潮文庫 H15.12.01
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