気の赴くまま、無理せずノンビリ。 風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。
本とネットゲームと戯言と・・・。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
カレンダー
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
ブログ内検索
プロフィール
HN:
那智
性別:
非公開
職業:
ないしょ
趣味:
読書・PC・旅行等
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
コンビに強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている”荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。
次の日カカシが殺される。
無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。
未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?
伊坂さんの原点というデビュー作がこれです。
新潮ミステリー倶楽部賞の受賞作です。
ここから伊坂さんはスタートしたのですね~。
私の場合、何故か少し依怙地になっていたところがあり、伊坂さんは意識的に避けていたところがありました。
理由は有りません。。。
で、ついに最初に読んだのが、「終末のフール」。
これで、感銘を受け嵌り始めています。
そして、4冊目でやっとたどり着いたデビュー作です。
さて、新潮ミステリー倶楽部賞受賞作とのことですが、ミステリーなのでしょうか?
まぁ、分類などはどうでも良いのです。
そのことより、新潮社がこの作品に賞を与え、伊坂さんをデビューさせてくれたことに感謝します。
このお話をミステリーと捉えたとき、ミステリーの要素は大きく分けると、二つあるのかな?と考えます。
一つは、未来を見通せるカカシは何故、自分の死を阻止出来なかったのか?
もう一つは、度々出てくる「この島には欠けているものがある」という、その欠けているもの。
読んでいる途中で私は、カカシが自分の死を回避できなかったのは、死ぬことの出来ないカカシの自殺。
「この島に欠けているもの」・・・これが大きなテーマで、この島(荻島)=日本の比喩であろうと思って読んでいました。
日本に欠けているものという壮大なテーマが書かれているのかと・・・・。
その解答は、あまりにネタバレになってしまうので書きませんが・・・。
まぁ、不思議でシュールな世界です。
村上春樹さんをイメージしてしまいました。
で、正直な感想です。
①まぁまぁ、面白いけど・・・。
②テーマ性が期待を裏切っている・・・・。
③タイトルが素敵。(文庫版の表紙が素敵)
④登場人物が魅力的。
⑤市場のウサギさんが好き。
⑥伊坂さんをデビューさせた新潮社、偉い!
★★★★★
新潮文庫 H15.12.01
PR
この記事にコメントする