気の赴くまま、無理せずノンビリ。 風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。
本とネットゲームと戯言と・・・。
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読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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プロフィール
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那智
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非公開
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ないしょ
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読書・PC・旅行等
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泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。
父に自殺された青年は神に憧れる。
女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。
職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。
幕間には歩くバラバラ死体登場――。
並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。
不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。
巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
また伊坂さんです。
伊坂さんの作品はよく人が死にます。
今回も沢山死にました。
私がこれまで読んだ伊坂さんの作中での死は、あまり生々しいものではなかったのですが、今回の中で出てくるものはそれ以上のものもありました。
ちょっと桐野夏生さんの「OUT」を思い出してしまいました。
「OUT」も読んでしまったのですが、あの本は良く発売禁止にならなかったですね・・・。
ラッシュライフは、そのエンディングに「豊潤な人生」と書かれています。
リストラされた会社員・豊田と金の力に屈した若き才能のある画家・志奈子のこれからの「豊潤な人生」を想起させるエンディングの一文です。
カルト宗教を取り上げた小説ではないのですし、河原崎の「神の解体」は必要なかったのではないでしょうか?
正直、かなり気持ち悪かったです。
河原崎にも救いを用意して欲しかったな。。。
私としては、ベタなのですが紆余曲折を経て再生される魂というのが一番好きなのです。
それぞれの人生がニアミスし、リンクし時間のつながりが見えてきて・・・・展開の巧みさはさすがだと思いました。
「神の解体」のシーンは、「神の解体」というテーマを別の表現で描いて欲しかった。
ちょっと私には厳しい表現でした。
でも、まだまだ伊坂さんは読みまっす。
★★★★★
新潮文庫 H17.05.01
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