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【表4より】
高校最後の夏、悟史が久しぶりに帰省したのは、今も因習が残る拝島だった。
十三年ぶりの大祭をひかえ高揚する空気の中、悟史は大人たちの噂を耳にする。
言うのもはばかられる怪物『あれ』が出た、と。
不思議な胸のざわめきを覚えながら、悟史は「持念兄弟」と呼ばれる幼ななじみの光一とともに『あれ』の正体を探り始めるが──。
十八の夏休み、少年が知るのは本当の自由の意味か──。
文庫用書き下ろし掌編、掲載。
そうか~!
いや、実は三浦しをんさんを改めて調べてみたんですよ。
どうも三浦さんはBL(ボーイズラブ)愛好家?さんだったのですね~。
「まほろ駅前・・・」の多田&行天 「月魚」の真志喜&瀬名垣 この本の悟史&光一 の描写はそういうことか!!
少女漫画チックって思っていたのも納得しました。
で、これは結構ツボかも♪
もともとファンタジー系は好きなのですが、それが日本古来の伝統とか言い伝えとかいったものと絡んできてます。
コレが好きなんですよね~
拝島という島は、古くからの因習の残る神の住む島なのですよね。
その島は、長男しか島には残れないとか、子どもの頃に決められた、強い絆を持つ「持念兄弟」というシステムが残っています。
悟史はこうした島の閉塞感に疑問を持ち、高校は本土に進学しているわけです。
そして夏休みに帰島し、十三年ぶりの大祭に臨むのです。
その大祭を期に、島では不思議な事件が続発する訳です。
これが、ちょっとドロドロした不気味さもあり、神話を覗くような(おおげさ?)面白さもありました。
そして、いつもの三浦さん同様、この本に出てくる人物もまた、魅力的です。
悟史&光一をはじめ、島の神社の次男坊の荒太や犬丸。
また日和子・佐和子とやさしい人物が大勢登場します。
私にとってはお気に入りの1冊になりました。
「ラス・マンチャス通信」にも出てきましたが「アレ」って表現、怖いですねw
★★★★★
角川文庫 H18.8.25
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○FFT
アトリエ再開ですね
キーワード、難解なのだ~。
瓢箪のキーワードとか、終焉の【甘くすきっりな朝ドラ】ってなんなのんさ~
解っているところから、ぼちぼち始めています。
これまで、舞姫2回・プリンセスローブ1回。
もちろん、「ボムッ・・・」
【表4より】
あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする、28歳の独身女性。
ボーイフレンドの神名と半同棲中だ。
中世騎士と女領主の恋物語の翻訳を依頼されたところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅する。
困惑するあかりは、思わず自分のささくれ立つ気持ちをぶつけてしまう。
現実は小説に、小説は現実に、どんどん創作される2つの物語はやがてとんでもない展開に!
三浦しをんが書き下ろす新感覚恋愛小説。
最近のマイブームの三浦しをんさんです。
4冊目になるのですが、三浦さんって脚本家に向いているんじゃないかな?なんて思っています。
「まほろ駅前多田便利軒」とかそうですし、この「恋愛小説の七日間」などは、現在東京では「マイガール」を放送している、金曜テレ朝の深夜ドラマなんか、すっごく合いそう。
この金曜テレ朝深夜ドラマ、好きなんですよね~
この小説は私の読んだ三浦さんの中では、初めての女性が主役の本です。
翻訳家のあかりの生活と、翻訳している本の内容が交互に書かれているのですが、特に何ってことのない本と思いました(三浦さん、ゴメンなさい)。
感受性の鈍い私としては、ここから何かを感じたということは無いのです。。。。
弁解のようになりますが、でもこの本好きです。
肩肘張らないで、面白おかしく、楽しく読める本です。
まぁ、よくある恋愛&どこにでもいそうな女性を描いています。
三浦さんの小説は、登場人物が楽しいのです。
便利軒の多田・行天もそうですし、この本のあかり&神名&あかりの父も。
そして、暖かく優しいのです。
そういった意味で、読んでいるときも、読み終わった時も、ほんわかします。
以前の三浦さんの本の感想で、「少女マンガ」と書きましたが、この本の翻訳しているロマンス小説部分なんてまさしくって感じです。
あかりの心理を反映して、翻訳は脱線し、王女のロマンスの相手を殺してしまう、そんな「あかり」はステキです。
そういえば、ロマンス小説って読んだことないな~。
また、言います。
この本はどうってことないです。
でも、楽しいです。
★★★★★
角川文庫 H1511.25
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まずい、感想未掲載がたまってきてる・・・。
「白いへび眠る島」
「悪党たちは千里を走る」
「九月の恋と出会うまで」
○FFT・・・アトリエ再開♪
やっと【謎かけ】半分くらい・・・・。
三ヶ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。
それともモモちゃんのように「死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか」と諦観できるだろうか。
今「昔話」が生まれるとしたら、をテーマに直木賞作家が描く衝撃の本格小説集!!
っと、ちょっと前に似たテーマの本を読みましたね。
伊坂幸太郎さんの「終末のフール」。
特に同テーマを狙ったわけでは無いんです。
私の中でプチ「三浦しをん」ブームなだけで、たまたまテーマが同じだっただけです。
でも、別の作家さんがどう捕らえて、どう表現されるのか大変分かり易く面白かったです。
この本は7つの連作小説で構成されています。
各編の編扉の裏には「かぐや姫」・「花咲か爺」・「天女の羽衣」・「浦島太郎」・「鉢かつぎ」・「猿嫁入り」・「モモ太郎」の粗筋が書かれています。
始めのうちは、隕石の話は出てこず、それぞれの昔話は【似た話】なのかな?と思って読んでいました。
それが読みすすめるうちに、本編は「むかしのはなし」としてロケットに乗れた人々が語った話だったということが理解できてきました。
なかなか面白い構成です。
誰もが知っている「昔話」にリンクさせて、地球から逃れてきた人々が語る「むかしのはなし」
それが地球を離れ新しい居場所を求めた人々が語り始めた「昔話」となっていくとのこと。
いや~。 作り方が上手いな~!と感じました。
で、その昔話の内容ですが、最後の1編を除いて、ちょっとピンと来るものが無かったです。。。
そろぞれのお話は、それなりに面白いんですがね~。
何が物足りなかったのかな~??
「終末のフール」と比較してみると・・・・・・・・
どちらも終末を控えているのですが、淡々としています。
ただ、「終末のフール」は混乱を乗り越えた後の淡々さというのでしょうか、終末を意識した中であえて、淡々と生きることを選んだ人々を描いているのに対して、「むかしのはなし」は「終末がくる? そんなの知らない」感があるのです。
私にはそう感じるってことですが。
「そんなの知らない」となった場合、この本の設定は無くても良いことになり、ただ現代版昔話に過ぎなくなってしまう気がします。
私にとってはこの本は、そういう意味でちょっとマイナスだったかな~?
でも三浦しをんさんの文章が好きなことに変わりはありませんから、これからも読み続けさせて頂きま~す。
さて、私はこうなったらどう行動するかなと考えました。
地球に残って地球と一緒に滅びるか、ロケットに乗り木星なり新世界を求め旅立つか。
ロケットに何年・何十年と乗りロケットの中で寿命を全うし、新たな人類の基礎を築く礎となるか。
頭の中の声は「気球に残れ」と叫んでいます。
★★★★★
幻冬舎文庫 H20.2.20
【表4より】
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。
二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた──。
瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。
しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変わっていき・・・。
透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。
月光の中で一瞬見せる、魚の跳躍のようなきらめきを映した物語。
直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」を読み大変興味を持ち始めた三浦しをんさん。
この作品もそうですが、三浦さんの文章はとっても好きです
表現が美しく(心情・情景とも)、テンポもよく心に染み入るような文章です。
この「月魚」の主要人物、真志喜・瀬名垣ですが、「まほろ駅前多田便利軒」の多田・行天の関係に似ています。
二人の会話の様子、根底に流れる同姓の友情(?)といったものが似通っています。
取りようによっては、心情的(肉体を伴わない)ホモセクシュアルというのでしょうか、ホモソーシャルと言ったほうが合っているのでしょうか?
特に主人公に密接に関係する人物(瀬名垣・行天)にこの特徴が見られます。
この文庫には、真志喜・瀬名垣を取り囲んだ別の時代の短編が収録されているのですが、こちらもそーいう系統があります。
そーいう系統というより、美少年を描く少女の見たカッコイイ男性を描く少女漫画なのかな~?
とも思いました。
でもね、三浦さんのそういうトコ好きですw
三浦さんはこのようなテーマを主に書かれているのでしょうか?
まだ、2冊目なのでそのあたりは、今後に。
北森鴻さんの民俗学・骨董業界もそうなのですが、自分の良く知らない専門的な世界(ここでは古書)というのは、非常に知的好奇心をくすぐられるものです。
っと、ストーリーを全く書いていませんでした
ということで、簡単に。
真志喜は名門の老舗古書店の三代目。
瀬名垣は真志喜の幼馴染で、店舗を持たず古書を流通させる「せどり屋」を父に持つ。
業界の中では異端児として蔑まれていた「せどり屋」の息子であったが、真志喜の祖父は佐奈垣に古書界の才能を見ていた。
二人が幼い時、瀬名垣は真志喜の父が廃棄処分にするため、結束してある本の中に、幻の古書を発見する。
そのことにより、瀬名垣の父は自分の才能の無さに打ちひしがれ出奔してしまう。
瀬名垣はこの事件により、真志喜に責任と負い目を感じ二人の航海が始まる。
ざっと書くとこういうことでしょうか。
瀬名垣は、この負い目があることにより「真志喜を守る」という名目を立て、真志喜に寄り添う言い訳にしているように感じるところもあり、また真志喜も同様に感じます。
やっぱり、少女漫画の世界なんでしょうかね~?
まぁ面白かったので全ておっけーです。
暗示的に出てくる、池の主と月。
とっても神秘的で美しい図でした。
★★★★★
角川文庫 H16.5.25
まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。
駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。
ペットあずかりに塾の送迎etc.──
ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。
多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。
直樹三十五賞(通称直木賞)は、大衆小説の新人に与えられる文学賞──。
大衆小説ってなんなのんでしょうか?
小説って全て大衆のためのものだと思っていました???
直木賞作品は、あまり読んだことがありませんでした。
ふと、書店で見かけたこの本。
書名・著者(どちらも知りませんでした・・・)でいえば、普段は通り過ぎてしまう本です。
装丁に惹かれてふと手に取り購入しました。
大当たり~


楽しかったです~

ひょんな事から数年ぶりで再会した高校のときの同級生、行天(ぎょうてん)
東京郊外の町で便利屋を営む多田の奇妙な新生活が始まります。
多田は行天に対し、また自分の過去に対して負い目を感じ、過去の自分に触れないよう日々生活していたわけですが、行天に再会し、新たな自分を再生していく物語です。
この行天、フラフラした危うさと語り口。
そして垣間見せる優しさと腕っぷしの強さ。
本書の中にも書かれていましたが、「普通だったら惚れてしまう。」
う~ん、惚れてしまいました~





とにかく文体が軽妙で楽しく、スラスラ先を楽しみながらニヤリと一人ほくそえみながら、一気に読んでしまいました。
三浦しをんさん。 エッセーもよく書かれると言うことで納得です。
また、多田・行天以外の登場人物にも良く気が行き届いていて人物描写の巧みさが感じ取れました。
考えてみると、非日常的な登場人物が沢山でてきます。
娼婦ルル&ハイシー、ヤクザの星・チンピラシンちゃん・親殺しの女子高校生。
そして麻薬と運び屋の小学生。
こんな非日常も非日常的な行天の存在で中和されます。
そんな非日常的なお話が非日常的文章として残らないのは何故でしょう?
日常性はこのお話の本筋に関係ないからなのでしょうか?
そしてエンディングは私の大好きな【魂の再生】。
これは文句のつけようがありませんww
多田&行天の続編期待~!
★★★★★
文春文庫 H21.1.10
愛情というものは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうことをいうのだ。
失ったものが完全に戻ってくることはなく、得たと思った瞬間には記憶になってしまうものだとしても。
今度こそ、はっきりと言うことができる。
幸福は再生する、と。
形を変え、さまざまな姿で、それを求めるひとたちのところへ何度でも、そっと訪れてくるのだ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【理想の休日】
昨日のこと。
念願の

そして芝生で寝転び、2時間ぐらい読書。
気持ちの良い春風に吹かれながら、ウトウトまったり。
窓を全開にして、春の甘い風を採り得れて2時間のドライブ。
良い季節になりました
