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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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今日は、一日お休みでした~♪

そして、最近はいろいろと思うことや、やることが多かったもので、今日は一日ダラダラしていましたw
んで、朝からFFTに浸っていました。

久しぶりにネットゲーム三昧の日でした。

先日、予想通り倉庫拡張4に2回目のを失敗し、また55億という額をためる気もしなかったのですが、知能特化していると、龍之介のお祭り時に強すぎることが解り、せっかく波動が発動しても、ターンが稼げず、拾えません。

で、器用さに特化しなおし、魔法剣士で9999にしました。
せっかくだからと、酒場に籠もり、ふと見ると藍お姉さまが、お一人で独立しているではありませんか!

早速、酒場を出て、英雄+法衣+誓いの証+ランの装備に変更!
ひたすらお姉さまと戦うと、お金が貯まる貯まるww

本日一日で20億貯まりました♪
と、いうわけで、3回目の挑戦中です。
うまく行けば、明日にでも~。
4は木材が要りませんからね♪

確率的には、そろそろなんですが、さてどうでしょうか?
3が一発だったので、もう3回ぐらい覚悟はしておりますが。

では~!

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syabondama.jpg【表4より】
女性や老人だけを狙った通り魔や強盗障害を繰り返し、自暴自棄な逃避行続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。
翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。
卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心を村人たちは優しく包み込むのだが・・・・・。
涙なくしては読めない心理サスペンス感動の傑作。




また、大好きな乃南アサさんです。

表4を読む限り、よく有りそうなストーリーです。
たしかに、似たようなストーリーの本は沢山ありますね。
今時(?)の無配慮な、自己中心的などうしようもない、23歳の若者が人の心に触れ改心してゆくストーリーです。
「自分はしゃぼん玉のように、ただ漂って生きてゆく。そして、いつかどこかでパチンと弾けて消える。それだけの存在のはずだ。」(引用)

ね?
ありそうな陳腐なお話しでしょ?
でも、やっぱり乃南アサさんなのです。

やはり私は、ありがちでも、陳腐でも、勧善懲悪・性善説・改心ストーリーは好きなのですw
解っていても涙の出る本は大好きです。

乃南アサさんの真骨頂は、心理描写の巧みさ、そこに持って行くストーリーの解りやすさにあると思います。
乃南アサさんの作品は、ミステリーにしてもホラー(?)にしても、文学的な良さを感じてしまいます。

【しゃぼん玉】は、今年読んだ本のNo.1とさせていただきます♪

わたしの読ませていただいた乃南さんの作品の中でも、「鎖」・「涙」に比肩するものとなりました。



sputnik.jpg【表4より】
22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。
広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。
それは行く手のかたちのあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。
・・・・・・そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー!!




表4を読んだのに・・・・・、またやってしまいました。
今回の失敗は、前回の失敗とは違って、よくやる失敗です。
一度読んでました! はい・・・・。
大体において、村上春樹さんの長編は、文庫になったらすぐ読んでいるはずなのに・・・。
ま、良く内容を覚えていなかったので、良しとします。

で、感想です。
なんで、覚えていなかったのでしょう?
かなり良かったです。
村上作品の例によって、非常に比喩的表現の多い、全てを理解しようとすると、非常に苦労する作品でしたが、もともと村上春樹さんの、こうした表現は好きですし。

またまた、こうした表現が出てきます。
「しかしそれでもやはり根本的な疑問は残る。ぼくとはなにか?ぼくは何を求めて、どこにいこうとしているのか?」
「ひとたび失われてしまえば、その炎は永遠に取り戻せない。ぼくが失ったのはすみれだけではなかった。彼女といっしょに、ぼくはその貴重な炎まで見失ってしまったのだ。」

・・・・、またです・・・・・。
また、喪失の物語なのだ!
羊三部作である、「風の歌を聴け」・「1973年のピンボール」・「羊をめぐる冒険」
そして、「ノルウェイの森」・「ダンス・ダンス・ダンス」と。
私のイメージで村上春樹さんは、喪失の作家なのです。

「僕って、私って何?」
「そして、僕はどこにも属さず、どこにも行けない」
これが、村上春樹さんのイメージです。

その他、私が読んだ村上作品(「国境の南、太陽の西」・「ねじまき鳥クロニクル」・「海辺のカフカ」)なども、イメージ的には似たような感がします。

こんなに失い続けている村上春樹さんですが、好きなのです。
物事を考えたい時に読むと結構きます
結構、考えられるのです。
もちろん本の内容とは別の、私の身の回りのことについてですけど、結構役に立つのです。

喪失、喪失と書きましたが、本書「スプートニクの恋人」は、ハッピーエンドです。
「もうとくに急ぐ必要はないのだ。ぼくには準備ができている。ぼくはどこにでも行くことができる。」
と、終わります。

ただし、最後の3ページでですけどw
と、いうわけで、結局この物語もイメージに残るのは喪失です。
「ぼくとすみれとミュウの喪失の物語」として記憶に残りそうです。
 



e2e270e7.jpg【表4より】
児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と焼死した。
その背景に、女の姿が浮かびあがる。
盗み、殺し、火をつける「アイ子」。彼女の目的は何なのか。
繰り返される悪行の数々。
救いようのない怒りと憎しみに溢れた女は、どこからやって来たのか。
邪悪で残酷な女の生を、痛快なまでに描き切った問題作。




む・む・・・・。
やってしまった・・・。
表4を読まずに買ってしまった・・・。
私にとって桐野夏生さんは、当たりハズレの激しい作家さんなのです。
表4を読んでいたら、これは購入しなかったと思います。

少し内容に触れます。
「アイ子」は娼館(ヌカルミハウス)で娼婦に産み落とされた、父親はおろか母親さえ知らない中年女性。
幼い頃から、残されたヌカルミハウスの押入れで育てられ、周りの娼婦たちから虐待されて育った。
ヌカルミハウスの崩壊とともに、児童福祉施設に入り15歳にして、自分の年齢も解らず、発育の悪さから、小学校に2年生として通うようになる。
「生きる」ために善悪の区別もつかず、悪行に走る。
物語の展開とともに、「アイ子」の母親は、ヌカルミハウスで自分を虐待していた娼婦たちの一人であったことが判明する。
「アイ子」の母親は順調な人生を歩んでいたが、ある事件をきっかけに、望まない子を産んでしまい、人生を転落してしまう・・・。

はっきり言います。
こんな本を世に出して欲しくないです。
どこに救いがありますか?
確かに最後に「アイ子」は事実を知り、「これからは、まっとうに生きよう」と思いますが・・・・。
表4に、「痛快までに描き切った・・・」とありますが、これを痛快と思うようにはなりたくありません。

最後に、桐野夏生さんについて。
とにかく私にとっては、当たりハズレが激しいのです。
解っていたはずなのです。
なので、今までは表4を読んで注意していたのですが・・・。

ただ、少しフォローを。
桐野夏生さんは、文章も内容も、その持つパワーはもの凄いのです。


kouutoryuhoh.jpg【裏表紙から】
 紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符を打った。
 しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。
 ・・・・・・これは、沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争って、百負しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでをとおし、天下を制する”人望”とは何かをきわめつくした物語である。



【裏表紙】のとおりです・・・w
ともかく劉邦は弱いのです。
「戦えば必ず勝つ項羽」&「必ず負ける劉邦」。
でも、天下は劉邦の手に落ちたのです。
しかも、劉邦には地盤というものが有りません。
ただの農民の生まれです。
それに対し、項羽は楚の将軍であった項燕の孫にあたります。

地盤もなく、弱い劉邦がなぜ勝てたのでしょうか?
劉邦には蕭何・張良・韓信といったキラ星のごとき人物が従います。
結局劉邦の力とは、強さでも地盤でもなく、人物を認める目と包容力にあったのです。

でも私は項羽が好きです。

三国志時代然り、日本の戦国時代然り、三国志時代には曹操が、日本の戦国期には信長が・・・。
混沌の時代を切り開くには、圧倒的なパワーが必要なのです。
この3つの時代を通して、共通項ですね。
それにしても、項羽は曹操・信長を更にパワーアップした人物に感じました。

司馬遼太郎さんについては「竜馬がゆく」・「国盗り物語」・「宮本武蔵」・「坂の上の雲」を拝読させていただいております。
すべての作品に通じて、賛否あると思いますが、私は「余談になるが・・・・」で始まる、背景などの説明の多い司馬作品は大好きです。

「三国志」もそうですが、「項羽と劉邦」にも故事成語が沢山出てきます。
「四面楚歌」・「背水の陣」・「乾坤一擲」・「捲土重来」また、故事成語ではありませんが「虞美人草」の由来等など・・・。
勉強になります。
「四面楚歌」などはただ単に「あたり一面が反対者や敵だらけの状態」と理解していましたが、由来は「もともと楚の兵達も、韓に降って韓の陣中からも楚の国の歌が聞こえてくる、追い詰められた項羽の状態」からきていたのですね・・・w

最後に、「項羽と劉邦」もの凄く面白かったです♪
気が向いたら読んでください。
それから司馬作品の中で私が一番好きな「坂の上の雲」も!
 



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