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気の赴くまま、無理せずノンビリ。  風に吹かれて、できる事を背伸びせず・・・。                                                                  本とネットゲームと戯言と・・・。                                                                            ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                                                             読書感想には【かなり】内容に触れているものがあります。 未読の方はご注意を・・・・。
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kodomotati.jpg【表4より】
大学受験間近の高校3年生が行方不明になった。家出か事件か。
世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。
「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番―」。
姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。
孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。

「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に二人のゲームを進めていく。
浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならない―。
一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。
大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。

 



辻村深月さんは2冊目です。
メフィスト賞受賞作家です。第1回受賞者が森博嗣氏という破天荒な、何でもありの賞です。
メフィスト賞受賞作は「冷たい校舎の時は止まる」ですが、この作品中には著者と同姓同名の登場人物が出てきたりします。
今回も重要なポジションにいる登場人物「月子」・・・・。
そうとう「月」に思い入れがあるのでしょうね。

著者は1980年生まれの若手です。
今後、どうなっていくのか大変楽しみな作家さんです。

とにかくどちらの本も面白いですね~。
登場人物が基本的にとっても優しいです。

今回の「子どもたちは夜と遊ぶ」は『i(アイ)』と『θ(シータ)』による劇場型殺人を中心として、『i』と『θ』を取り巻く人物たちの内面を描いています。
後半、「もしかしたら、そういうこと? それは使い古されてる手だよ!そうじゃないよね?」って思っていたら、結局そのとおりでした。
少し捻っていますが・・・。

まぁ、それはそれで良いのかも知れませんね。
ミステリーとしての謎解きはそれほど重要ではないのかもしれません。
「冷たい校舎の時は止まる」でも、ある程度読み進めると、「もしかして?」って気が付きます。

どちらの本も途中で読むのが辛くなります。
悲しくて・・・。
でも、結末はそれぞれの登場人物に、それぞれの方向が提示されます。
辻村深月さんって、そういう作家なんだな~」と思いました。

まだ、二作ですがこのスタイルは続けて欲しいと思いました。
文庫しか買えない貧乏な私のこと、なかなか次の作品を読めませんが、文庫化次第読み続けたいと思いました。
基本的に長編が好きな私です。 デビュー作が3巻もの。 今回が2巻もの。
でも、次は短編とか1巻で終わるのも読みたいな~。

H20.5.15 

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