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【裏表紙から】
紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符を打った。
しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。
・・・・・・これは、沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争って、百負しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでをとおし、天下を制する”人望”とは何かをきわめつくした物語である。
【裏表紙】のとおりです・・・w
ともかく劉邦は弱いのです。
「戦えば必ず勝つ項羽」&「必ず負ける劉邦」。
でも、天下は劉邦の手に落ちたのです。
しかも、劉邦には地盤というものが有りません。
ただの農民の生まれです。
それに対し、項羽は楚の将軍であった項燕の孫にあたります。
地盤もなく、弱い劉邦がなぜ勝てたのでしょうか?
劉邦には蕭何・張良・韓信といったキラ星のごとき人物が従います。
結局劉邦の力とは、強さでも地盤でもなく、人物を認める目と包容力にあったのです。
でも私は項羽が好きです。
三国志時代然り、日本の戦国時代然り、三国志時代には曹操が、日本の戦国期には信長が・・・。
混沌の時代を切り開くには、圧倒的なパワーが必要なのです。
この3つの時代を通して、共通項ですね。
それにしても、項羽は曹操・信長を更にパワーアップした人物に感じました。
司馬遼太郎さんについては、「竜馬がゆく」・「国盗り物語」・「宮本武蔵」・「坂の上の雲」を拝読させていただいております。
すべての作品に通じて、賛否あると思いますが、私は「余談になるが・・・・」で始まる、背景などの説明の多い司馬作品は大好きです。
「三国志」もそうですが、「項羽と劉邦」にも故事成語が沢山出てきます。
「四面楚歌」・「背水の陣」・「乾坤一擲」・「捲土重来」また、故事成語ではありませんが「虞美人草」の由来等など・・・。
勉強になります。
「四面楚歌」などはただ単に「あたり一面が反対者や敵だらけの状態」と理解していましたが、由来は「もともと楚の兵達も、韓に降って韓の陣中からも楚の国の歌が聞こえてくる、追い詰められた項羽の状態」からきていたのですね・・・w
最後に、「項羽と劉邦」もの凄く面白かったです♪
気が向いたら読んでください。
それから司馬作品の中で私が一番好きな「坂の上の雲」も!